tsugioさんから、またなつかしい写真とコメントを送っていただきました。
展望台に父親と二人で行った時の写真がありました。植栽をしてそれほど時間がたっていなそうな植物が等間隔で並んでいるところを見ると千里中央公園の展望台の囲い(?)ではないかと思います。
はっきりは写っていませんが、あのころの千里ニュータウンがわかりますよね。古江台から藤白台の三丁目辺りが写っているのでしょうか?ただ、また何年か不明です。多分小学低学年だと思いますので、65年~68年頃ではないかと思います。肩からさげているのは何とラジオです。首の後ろで紐の長さを調整しているようなので、写真を撮る時にラジオをぶら下げたのではなく、ずっとぶら下げて歩いていたのではないかと思います。ラジオを肩からさげて出掛けるなんておもしろいですね。

これは展望台下の広場から、藤白台方面を望んだ写真ですね。左腕の右奥、手前の植木のすぐ上あたりが藤白台近隣センターです。その右に見える横に長い建物が一丁目のB26棟。男の子(tsugioさん)の左が、三丁目方面になります。団地の手前半分は古江台。こちらのパノラマ写真とほぼ同じ方角ですが、当時はニュータウンの中に緑が少なく、逆にニュータウンの向こう側は一面の緑で、現在はこの方角に見える阪大キャンパスや万博公園の北端が何もないことがわかります。画面左に立っている塔のようなものは現在はありませんが、正体は何なのか?わかりません。展望台は66年春完成ですから65年ということはありませんが、それ以上詳しく年代特定するにはもう少し研究が必要です。
首からさげているラジオは、メーカーはわかりませんが当時としてはポータブルなものだったと思われます。トランジスタラジオ以前の「持ち出せないほど大きなラジオ」も、あの頃はまだ現役でしたから…。ラジオを聴きながら親子で楽しいご近所ハイキング…という気分だったのではないでしょうか?今で言うならワンセグつきケータイかiPodを持ってくような気分かな?ニュータウンは新開の地でしたが、ラジオを持ってかないとクマが出るとか遭難するとかいうほど未開だったわけでもありません。
楽しい一コマの思い出、ありがとうございました。

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