那覇空港の近くにも新しい町並みを見かけたので、行ってみました。(変わった観光客…というか、不審者?)
県営赤嶺団地。もう20年ぐらいたっているようですが、なかなか凝った造りです。屋根は赤瓦(赤瓦なら沖縄風でイイ、というほど単純に考えているわけではないですが…)。沖縄の鉄筋住宅の特徴として、ベランダや随所にスリットや風抜き穴ブロック(「花ブロック」とも言うようです)が設けられ、「鉄筋でも風を通す」配慮がされています(…とは言ってもやはり沖縄はアツイので、冷房に頼ってしまうような気がしますが…)。
そしてこの配置!千里のB棟府営住宅と同じ囲み型なんですね。囲んだ中に子供の遊び場や集会所を持ってきて、駐車場は「囲み」の外に出す、というかなり明快な工夫がみられました。
ヨーロッパで普及している「囲み型」が日本で主流にならなかったのは夏場に西向きの棟が暑くなってしまうから…という反省があったようですが、沖縄ほど太陽が高くなると、どっちを向いていてもアツイのかもしれません。
この団地も米軍からの返還地を区画整理して建てられたようです。道一本はさむと空港に隣接した自衛隊の那覇基地。那覇空港から都心に向かうモノレールで一つめ。団地に直結している「赤嶺駅」は、日本最南端の駅です。空港=モノレール=団地、という組み合わせを見ていると、どうしてもよその町とは思えません…。

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