ニュータウンの記念碑(成田ニュータウン)

ニュータウンは人工的に作られた都市であるゆえに、さまざまな形の「開発記念碑」が置かれることが特徴です。こんなのや(千里)、こんなのや(高蔵寺)、こんなのや(札幌あいの里)…トラディショナルな石碑タイプから現代アートタイプまで個性豊かですが、こちら、成田ニュータウンのは碑文タイプというのでしょうか…?素材はエッチング風でモダンですが、ニュータウンに捧げる文章が刻まれています。
緑と水と太陽のまち
成田ニュータウン

草萌える北総の大地は
永遠の心のふるさと
緑なす公津原にのこる古墳は
人びとの生きた証
水藻にゆれる印旛沼は
憩いのアオシス
ナウマン象を追った3万年の昔から
人びとの命は清冽な水
宇宙の女神は愛の陽光を
おしみなくニュータウンの大地に注ぐ
緑と水と太陽の
シンフォニーがいま始まる
(昭和62年7月吉日 明治大学教授文学博士 大塚初重 作)

…なかなか高らかで気宇壮大でありますが、新しい町を大きな歴史の文脈に位置づけようという気合が感じられる「詩」ですね。

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

好評発売中!

CITY LIFE刊のムックガイド。「歴史文化」「まちづくり」の取材が丁寧で大充実。「北千里を歩く象」の記事で協力しました。こちらから購入できます。

好評発売中!

樹林舎刊の写真集『吹田市の昭和』の千里ニュータウン部分を中心に、コラム執筆や写真のアレンジ、事実関係の確認などを担当しました。限定1,500部。書店でお申し込みください。

好評配布中!〔無料〕

千里ニュータウンの最新状況がわかる「千里ニュータウンマップ2018」の制作をお手伝いしました。このマップは南千里駅前の「吹田市立千里ニュータウン情報館」で配布しています。2013年版も在庫があります。

好評発売中!

吹田市立博物館とパルテノン多摩の2018年共同企画「ニュータウン誕生」の展示・図録制作をお手伝いしました。図録購入(吹田版)はこちら。多摩版はこちら。(内容は同じです)

アーカイブ

ページ上部へ戻る