遠くの町の仲間たち…茨木サニータウン

ここは千里から見ると「遠く」というほどでもありませんが…町名は茨木市山手台。彩都の東部地区が開発されれば隣接することになる124haのニュータウンです。1980年前後から開発されました。
彩都はグレーター千里構想の一環として設計されたため千里中央直結の交通アクセスになっていて、半分が茨木市なのに茨木市内に出る公共交通機関がありませんが、この茨木サニータウンは茨木に出るバスがメインアクセスです。
「山手台」というだけあって、町全体が丘陵に乗っているような地形で、坂はけっこうきついです。谷筋の部分にセンターがあります。面白いのは、ふつうニュータウンは町の中心に近い場所に集合住宅を置き、周辺に戸建を配置するのが常道なのに、この写真に写っている一角では丘の上に集合住宅を置き、中腹にテラスハウス、センターに近い場所に戸建を配置しています。つまり、眺望を重視した配置になっています。たしかに、淀川を挟んで生駒山系がよく見え、光がよく入ります。それでサニータウンなのか…。斜面を生かした典型的なヒナ壇設計と言えるでしょう。
バスが千里に来ないのでちょっと生活圏が違ってしまっていますが、千里ニュータウンからはけっこう近いニュータウン「茨木サニータウン」でした。

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