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ドイツ風のニュータウン(上海・安亭新鎮)

ドイツ?…いえいえここは中国上海の郊外です。地下鉄11号線で都心から約1時間…うっかり寝込んでしまうぐらい遠い終点からさらにタクシーで15分…。忽然と出現するドイツ風の美しい街並み!
…なんですが…人がいない。運転手さんの話では、できてもう7年になるのに人が入らないのだそうです。このニュータウンはNHKの番組「上海スピード」でも特集されていましたが、あまりに都心から遠いこと、投機目的で買う人が多く、そうすると売れても実際に人は住まないのでお店や学校が整わず、さらにまた人が寄りつかない…という悪循環に陥っているようです。すごくキレイなんだけどな。囲み型でカラフルで、日本の幕張ベイタウンに似ています。
「ドイツ風」の背景にふれておくと、上海では今、大量の人口流入にこたえるため、「一城九鎮」といって郊外の各方面で同時にニュータウン建設を進めています。同時に9つ造っちゃおうというところがすごいですね。そのうちのいくつかは、イギリス風から始まって、ドイツ風、フランス風、スペイン風、オランダ風…と、外国の町みたいな「テーマ・ニュータウン」にしているようです。
そういうアイデアは借り物文化じゃないか…?という批判は当然あるでしょうが、もともと外国の租界から発展した上海であれば、西洋文化の窓口であることこそ街の特色であって、若い人たちにも「外国みたい」なニュータウンは、そのアイデアじたいは人気があるようです。(千里ニュータウンだってかつては「外国みたい!」とあこがれられたものです!)
ここはとにかく「遠い」ことが最大の難点でしょうね。これは推察でしかないですが、同じ地域にフォルクスワーゲンの巨大な工場があるので、そこで働く人たちの住居として、「ドイツ風」を考えたのではないでしょうか?その隣の駅にはサーキットもあり、この一帯を自動車産業の拠点にしようとしているのかなと思いました。つまり住宅地だけでなく、すごく大きな都市計画の一環に、この町並みは位置づけられているのだと思います。

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