スターリン様式、やってみました。(カザフスタン・アスタナ)

(なかなか万博会場に踏み込みませんが…)アスタナで発達している路線バスで市内を回ってみると、いろんな様式の建築が目に飛び込んできます。中でもすごい迫力だったのが、これ。

ジス・イズ・ソビエト・ユニオンというか、wikipediaで調べてみると「スターリン様式」と言われるデザインのようです。「1955年頃には収束した」と書いてあるんですが、しかしアスタナの都市開発は、1997年の遷都以降(この建物は新市街にあります)。つまりこれはおそらくレプリカで、リアル共産主義が終わったあと、ただ外観だけを模してやってみた…というもののようです。「ネオ・スターリン様式」と言うほどちゃんとしてるのかどうか、僕にはわかりません。

用途を調べると、ホテルともオフィスともマンションとも出てきてわからないんですが(安いホステルとして使われている部分はあるようです)、巨大な建物なので複合用途になっている可能性はあります。

「スターリン様式」とwikiに出てくるぐらいですから共産主義の時代の記憶と結びついたデザインのはずですが、それが「いい思い出」なのか「悪い思い出」なのか「もう、たいして考えてない」のか、それも僕にはわかりません。旧ソ連圏として、ロシアを立てながら、 国としての独立性は守っていこうという「政治的配慮」と見るのは考え過ぎかどうか?(カザフスタンは「旧ソ連圏の優等生」と言われているそうです。もちろんロシア以外で、でしょうが…)

しかし通風とか採光とか、どうなってるんだろ?アスタナは内陸型の気候で夏はメチャ暑く冬はメチャ寒く、いずれにしても空調なしではやっていけないので、建物は外に面している面など少なくてもかまわん!という考えが成り立ってしまうのかどうか?残念ながらバスを降りて確認するほどの時間はありませんでした。

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