大阪北部地震の特徴

吹田市は「5強」と発表されていましたが、こちらのサイトによれば、市内最北のうちの近所(藤白台)では「6弱」だったようです。 自宅は茨木市まで741メートル。実感にも近いです。

6月18日の地震の特徴は
1.被災域がきわめて狭いこと。(東日本よりはるかに狭く、直下型と言われた阪神淡路よりも狭い)
※その範囲では震度6弱はあったので「軽かった」わけではない。
2.建物倒壊もごくわずかだったが、室内散乱…というお宅はけっこうあったようです。
3.しかし都市近郊であったため、都市生活にはかなりの影響が出た。
4.朝食時+ラッシュ時であったにもかかわらず、火災は僅少で脱線もなくパニックもなかった。
5.不完全なブロック塀の危険性が再認識された。

…といろいろあるんですが、なによりかによりイヤなのは、昔はどんなひどい目に遭っても「本震より大きな余震は来ない」と思い込んでいて、地震の後は「本番は終わった感」を持てたのが、熊本以来その「常識」が崩れてしまって、かつ「南海トラフに関わるのではないか…」という言説も見られることです。日時を特定した「地震情報」は100%デマですが(そんなことがわかれば苦労はしない!)、これはそれとは違う。

やっぱり阪神で震度7を経験したトラウマがあるのかもしれません。自宅が有馬高槻構造線が近いことは前からわかっていたわけですが。人の言葉にも、ナーバスになっています。あの時に比べたら100分の1もない規模の地震なんですが。

震災経験者として一番腹立たしいことは、いくらひどい目に遭っても「人は災害から学ばない」ということです。しかもそれが学校だなんて。

しかし今回を23年前と比べると(規模が全然違うけれど)、発生が朝食時間帯+ラッシュ時であったにもかかわらず火事はきわめて少なく、脱線もなく(新幹線だってびゅんびゅん走ってる時間帯です)、駅間で閉じ込められた乗客も誘導され、パニックもなく、全体としては「社会の防災力」は着実に向上している…と思いたい。大阪の人間は人の言うこと聞かないって言うけど、やればできるんですよ!

あとは自分の部屋の防災力向上だな。つまり、断捨離!突っ張り棒吹っ飛んだけど、それでも突っ張り棒を入れていたので全面崩壊は免れたのかもしれないです。

この投稿は2018年6月20日~25日にfacebookに投稿した文章を編集したものです。

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