2007年・ゾウが消えた北千里

万博から37年、千里ニュータウンの公共交通はゾウから阪急バスに進化しました…という冗談はさておき。季節が真反対なのですが、昨日2/20の写真と同じ位置から写真を撮りました。影の方向もほぼ同じ。アングルの傾きまで似せてみました。
交差点の信号がスクランブルになり、クルマ用信号機のゼブラのバックプレートがなくなり、中央分離帯が切り欠かれて右折レーンになり、街路樹は成長したけれど手前右の一本は失われ、街路灯は同じだけれど頭がオレンジ色からシルバーに塗り替えられ、交差点手前の歩道右手には山田川に張り出す形で駐輪場が設けられ、交差点向こうは歩道がやはり右に拡幅され、前方には小野原の給水塔と循環器病センターが出現し…排水溝のフタの雑草にも歳月がにじみます。
ほんとうは同じ夏に撮らないと、正確な比較にならないのですが…たぶん夏だと、大きくなった街路樹が茂って見通しがもっときかないでしょう。
ああ、定点観測にハマりそう…。同じ撮影地点を特定するだけでなく、季節、時刻、天気、アングル、レンズ、クルマなど動くもののタイミング…注意深く凝っていろいろ合わせないと、似た写真にならないのです。
●ところでゾウの寿命は60年以上とも言われますが、1970年、日本に来る船の中で生まれた赤ちゃんゾウや、万博会場で「象まつり」の最中に生まれた「ヒロバ」(昨日2/20のコメント欄参照)は、ひょっとしたら今でもタイのバンコクあたりで暮らしているのでしょうか?もし元気なら同じ千里に縁のある当時のコドモどうし、会ってみたいものです。

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コメント

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  • コメント (2)

    • pigmon
    • 2007年 2月 21日

    おそらく右手にある戸建て住宅は、ほどんど建て替えられているにちがいないのですが・・・落葉した樹木でも枝が茂っていて、ほんとに見えませんね~。

    • 奥居武
    • 2007年 2月 21日

    そうですね、右奥の住宅街は消えたわけではなく、木立に隠れてしまってるだけです。冬でこれですから…夏どうしの定点比較は40年近くも間があくと難しいことは容易に想像できます。日本はそれだけ緑が茂る気候だということでしょうか。

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