ここはいったいどこでしょう?(愛知・高蔵寺ニュータウン)

たっぷり取った緑地に大きく育った木、中には5階建てのUR(公団)住宅…。
千里ニュータウンのどこだっけ?と思ってしまいますが、ここは東に170km、愛知県の高蔵寺(こうぞうじ)ニュータウンです。高蔵寺ニュータウンは1968年から入居が始まったため、初期に開発された住区がちょうど千里ニュータウンの後期と同じ時期にあたり、とくに規格化されたUR(公団)の中層団地などはソックリ!と言うか…まるで同じように見えてしまいます。ゆるやかな丘陵地帯に開発されたという地形条件も似ています。
町名のネーミングも「○○台」と、千里ニュータウンの吹田市域と同じ。藤山台(ふじやまだい)なんていう、藤白台と青山台を足して2で割ったような町名もあります(藤山台は、高蔵寺ニュータウンの中で最初に開発された町です)。
ソックリなのに違う。ソックリなのに名古屋。まるでSFのパラレルワールドに迷い込んだような不思議な気分。しかも同じ時期に開発されたということは、住民の年齢構成も近いということで、やはり高齢化の急速な進展が課題になっています。ニュータウン域全体で比べると、高蔵寺は千里より10年以上開発が新しいため、高齢化率はまだ19%前後ですが…(千里は28%)。公園にはやっぱり子供が見えません。その一画には寂れた近隣センターも…
千里の「遠くの親戚」とも言える高蔵寺。探検を続けましょう!

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (8)

    • あおちゃん
    • 2008年 9月 09日

     偶然見つけました。私は、高蔵寺ニュータウンで小中高を過ごし(何と、藤山台中学出身!)、今は、千里丘に住んでいます。循環器病センターの南側の公園が好きで、よく子連れで遊びに行っています。(藤白台フアン)
     前から、千里ニュータウンと高蔵寺ニュータウンは似ている・・・と思ってました。私のために描いてくれたようなテーマで、嬉しかったです(笑)。高蔵寺駅が相変わらず、味気ない地下通路の駅と知り、少しがっかりしました・・・。駅からニュータウンに向かう最初の坂がかなりきついので、駅に一番近い岩成台の人でも、駅前に買い物に行こう!ということにはならないのです。
     ちなみに私は39歳。当時、藤山台中学は、子どもの数が多くて、一学年10クラスありました。みんなどうしてるかなー。

    • 奥居武
    • 2008年 9月 10日

    ニュータウン育ちは遠くの町へ住むにもなんとなくニュータウンっぽいところを選んでしまう…ということは、僕の友達も言ってます。千里育ちにとって高蔵寺はデジャブと言うかパラレルワールドと言うか、不思議になつかしいような感覚でした。ネット時代ですからニュータウンどうしの交流も少しづつ始まっていて、春日井市役所の方が北千里にみえたりしているんですよ。北公園は、あの「何もなさ」が素晴らしいでしょう!千里のこと、高蔵寺のこと、他のニュータウンのこと…もう500ブログぐらい書いてますのでゆっくりお読みください。

    • 健ちゃん
    • 2008年 9月 10日

    へぇーやっぱりあったんですね、千里の「パラレルタウン」。子供の頃時々空想していたもんです。なんか「ウルトラセブン」の世界みたいに。

    • 奥居武
    • 2008年 9月 11日

    千里と高蔵寺は建設時期も連続していますから…。高度成長期、住宅も、ライフスタイルも、なんでも大量生産大量消費の時代になったので、遠く離れた町でも皆けっこうソックリな町に住んでソックリな生活をしていたのです。でもビミョーに時空が歪んでいて?よく見るとやっぱり千里は大阪、高蔵寺は名古屋なのも面白いです。いわきのニュータウンは千里のパラレルタウンではありませんか?

    • 健ちゃん
    • 2008年 9月 11日

    残念ながら、一戸建てが7~8割方で10棟位のかたまりで集合団地が2、3点在している状況です。多摩ニュータウンのほうに郷愁に近い想いを感じますね。
    あぁ、10、11月位に今度こそ藤白台を訪ねたいなぁ。

    • 奥居武
    • 2008年 9月 11日

    ニュータウンによって集合住宅/戸建の配合比率が違うんですよね(多摩も千里も集合住宅が多いです)。千里の街路樹の紅葉は勤労感謝の日前後が見頃ですよ~!

    • 健ちゃん
    • 2008年 9月 12日

    情報ありがとうございます。もし藤白台でメタボ体型できょろきょろしたり建物などじっと見つめている少し怪しい奴を見かけたら、私だと思ってください(^^)

    • 奥居武
    • 2008年 9月 12日

    いっそ、オフ会でもやりますか!?

好評発売中!

CITY LIFE刊のムックガイド。「歴史文化」「まちづくり」の取材が丁寧で大充実。「北千里を歩く象」の記事で協力しました。こちらから購入できます。

好評発売中!

樹林舎刊の写真集『吹田市の昭和』の千里ニュータウン部分を中心に、コラム執筆や写真のアレンジ、事実関係の確認などを担当しました。限定1,500部。書店でお申し込みください。

好評配布中!〔無料〕

千里ニュータウンの最新状況がわかる「千里ニュータウンマップ2018」の制作をお手伝いしました。このマップは南千里駅前の「吹田市立千里ニュータウン情報館」で配布しています。2013年版も在庫があります。

好評発売中!

吹田市立博物館とパルテノン多摩の2018年共同企画「ニュータウン誕生」の展示・図録制作をお手伝いしました。図録購入(吹田版)はこちら。多摩版はこちら。(内容は同じです)

アーカイブ

ページ上部へ戻る