緑道で一服(愛知・桃花台ニュータウン)

車道と別に張り巡らされた緑道の一角に休憩所が…。右の家も左の家も柵や塀なしで緑道に面していることがわかります。
千里ニュータウンでは戸建住宅街の中に「プレイロット」(児童遊園)と呼ばれる小公園が配置され、歩行者専用の「フットパス」も随所にありますが、このように緑道と小公園が一体化してネットワーク化された配置は、多分ないんじゃないかと思います。
千里以降の新しい町を歩いてみると、「町の設計」がどのように発展していったかがわかります。「歩いて暮らせるまちづくり」の思想が、桃花台ではさらに進められているようですね。歩行者道と車道を分離してしまうと、チカンがでやすくなるって話を多摩の人から聞きましたが…(もうその話はええっちゅねん)。

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コメント

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  • コメント (5)

    • kyu3
    • 2008年 7月 14日

    こんにちは。
    >歩行者道と車道を分離してしまうと、チカンがでやすくなる・・・
    そうなんですか・・・知りませんでした。
    そう言えば桃花台も、結構チカンが多いみたいです。毎年結構話を聞きますし、街のいろんな所に「チカン注意!」の看板が出ていますから・・・ (^^;

    • 奥居武
    • 2008年 7月 14日

    桃花台ニュータウンで一つ注目すべきなのは、入居開始後28年を経て、まだ人口がピークアウトしていない…という点です。相当ゆっくり造った…ためにピーチライナーが採算取れなかったというマイナスはあったにせよ…オイルショック後のニュータウン開発はペースダウンせざるを得なくなり、時間をかけているうちにバブル崩壊の波もかぶってしまい…ただそのためにゆっくりゆっくり人口が安定して推移しているのだとすると、何がラッキーでアンラッキーなのか、難しいところです。ちなみに小牧駅前で「チカン注意」のすごくリアルなイラストつきの看板を見ましたが、こりゃ逆効果じゃないか?と、ちょっと引きました。

    • kyu3
    • 2008年 7月 15日

    こんにちは。
    >まだ人口がピークアウトしていない…
    「まだ頂点に達していない(減少に転じていない)」と言うことでしょうか?
    それでしたら、既に2005年頃(2万8千人)をピークに減少に転じ、今年の3月には2万7千人を割っています。
    桃花台新聞 : 桃花台ニュータウンの人口が2万6千人台に突入
    http://toukadai.exblog.jp/8480273/
    ただ世帯数の方は、まだ若干伸びているようですが・・・ (^^;
    今後を考えると、おそらく更に人口は減っていくのではないかと思います。
    元々住みにくい土地に作った住みにくい街。更に桃花台線の建設費用分が上乗せされているため住宅価格が周辺地域よりも高ったり、挙句産業廃棄物の埋設が見つかっていますから、・・・。 (^^;
    実際最近、空き家になっている家や建て直されている家が、かなり目立つようになっていますし・・・。
    増えていく”要素”と言えば、周辺に工業団地が2つ、新たに造成されている事くらいでしょうか。

    • kyu3
    • 2008年 7月 15日

    (先のコメントの続きです)
    桃花台新聞 : 分譲住宅の価格に桃花台線の建設費用が上乗せ!?
    http://toukadai.exblog.jp/3401508
    桃花台新聞>カテゴリ「地盤沈下と土壌汚染」
    http://toukadai.exblog.jp/i15/
    桃花台新聞 : 新たな工業団地の建設(小牧市大草)
    http://toukadai.exblog.jp/5297579
    桃花台新聞 : 民間主導の工業団地の入居企業決定(小牧市大草)
    http://toukadai.exblog.jp/8337082
    >小牧駅前で「チカン注意」のすごくリアルなイラストつきの看板・・・
    マジっすか?う~ん思い当たるフシが・・・。
    今度小牧駅前に行った時、探してみます。 (^^)

    • 奥居武
    • 2008年 7月 16日

    「ピークアウトしていない」は、人口がはっきり減り始めていない…という意味でしたが、ここ数年デコボコしながら緩やかに減り始めた…というわけですね。ただまだ新規分譲している区画もあるので、増える要素もゼロではないと。(もうほとんど残っていませんか?)
    千里ニュータウンは高度成長期の勢いで一気に造ってしまったので(1962-70年入居)、1975年をピークに人口が早くも減り始め、現在では最盛期の7割ぐらいしかいません。一世帯あたりの人数が減っていることは全国共通の現象ですが、特にニュータウンの場合は成人した子世代が出て行くので人口減と高齢化が一挙に進む傾向があります。千里は都心まで鉄道が2本つながっていて、新大阪へも伊丹空港へもものすごく便利な場所にあるのにこうなっているわけですから、立地よりはむしろニュータウン特有の年齢構成が強く影響していると思われます。団地建替が始まって人口増に再転化した住区もありますが、千里も不動産は高いので、建て替えてもものすごくは若返らない…という現象もあります。遠く離れたニュータウンでも比較するといろんなことがわかりますね。

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