「交通つながり」でこの話題。阪急北千里駅は世界ではじめて自動改札機が実用化された駅として現代技術の歴史に燦然と名を刻んでいますが、ここのところ改札口のリニューアル工事が進められ、さる12月25日からオープンしました!
改札口の横にガラスで仕切られたカウンターができました。ホテルのフロントみたいですね。これまでその場所にあった券売機はこの写真の左側に移動して…駅開設当初の券売機の位置に戻りました。(これまでにも北千里駅は何度かリニューアルされているのです。)
改装の趣旨は、オシャレにすること!…はむしろ副産物で…サービスセンター(定期券売場+駅長室)のカウンターを改札口と一体化して、駅員がカウンターにいながら改札口の様子が見通せるようにしたこと、接客応対する場所を1ヵ所にまとめて合理化を図っていること、駅務をするバックヤードをはっきりと分けてセキュリティを上げることにあるんじゃないかと思います。
改札機じたいはこれまでと同じで、世界初の…「プロジェクトX」にもとりあげられた改札機を今も…使っているはずはなく、1967年の駅開設以来44年間で7、8回代替わりしているはずです。(初代の記念すべき自動改札機はこの世の中のどこにも存在してないそうなんですよー、残念!)
ちょっと気になるのはカウンターから改札口はたしかに見通しが良くなったのですが、ガラスで仕切っちゃうと異常があったときに音が聞こえるんだろうか?ということと、これまで「ご乗車ありがとうございますー。おつかれさまでしたー」(「おつかれさまでした」は言ってなかったかな?)と改札口の横から駅員が乗客に声をかけていたのがなくなってしまったことです。立ちづめの改札業務は重労働で冬は寒いと思うのですが、ガラス一枚あるのがいいのかどうか…?直接接触があることは安全対策としても大切な気がするんですが…?阪急はこのタイプの改札を増やしていくプランのようです。
「世界初の自動化」を喜んでいるのに(いや、誇りにさえしているのに)「声かけ」もあったほうがいいと思うのは矛盾してるかな?

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コメント

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  • コメント (8)

    • しろちゃねこ
    • 2011年 1月 30日

    初めまして。
    千里ニュータウン関係で検索していてこちらにたどり着きました。
    藤白台からそれほど遠くない山田生まれ、山田育ちの千里を愛してやまない46歳の男です。
    藤白台には小学生低学年まで、母親の運転する車に乗り藤白台の市場によく出かけていました。
    市場の位置口付近には確か交番があったはず…。
    また、入り口近くにある小鳥屋さんで十姉妹を買ってもらったり、本屋さんでも本を買ってもらった記憶があります。
    それ以来藤白台の市場からは足は遠のきましたが、このブログを拝見してとても懐かしい気持ちになり、お気に入りのブログになりました。
    またちょくちょく寄らせていただきますね。

    • しろちゃねこ
    • 2011年 1月 30日

    北千里の改札、本当に変わってしまいましたね。
    改札だけではなく北千里の駅や周辺自体、私が幼い時とは全く変わってしまいましたけれど。
    プロジェクトXで北千里の改札機が取り上げられたときは私はとてもうれしくて、その番組をテレビにかじりついて見てました。

    • 奥居武
    • 2011年 1月 30日

    ようこそ、しろちゃねこさん。山田に住んでる人もニュータウンまで買い物に来ることがあったんですね。最近はニュータウンから山田の「いかり」に行ってる人も多いようですが…。万博西口前から三ツ辻までの拡幅がだんだんあらわになってきて、これから目が離せません。十姉妹はうちでも飼ってました。たぶん同じ時代の思い出です。過去記事も950ぐらいありますのでゆっくりお楽しみください。

    • 健ちゃん
    • 2011年 2月 01日

    子供の頃確か左側に自動発券機が並んでいたと思うんですが…カウンターにいるのはおまわりさん、駅員さん?どちらなんでしょう

    • 健ちゃん
    • 2011年 2月 01日

    すいません。本文読まずに写真だけ見てコメントしてしまいました。納得しました。

    • こんにちは
    • 2011年 2月 08日

    http://www.jsme.or.jp/kikaiisan/data/no_043.html
    ここに機械の内部だけ残ってるみたいです。

    • こんにちは
    • 2011年 2月 08日

    あ、これは第三世代か。。やっぱり残ってないですね。。。
    (^_^;)

    • 奥居武
    • 2011年 2月 09日

    これはたしかに第三世代ですね。第二世代まではバーが垂直からナナメに下りる方式で(はさまれると痛い…ごく初期の切符用ではターンバーを手で回す方式もありました)、第一世代が切符用と定期用別々、第二世代は切符と定期兼用。第三世代から今のような扉が左右に開く方式になりました。第一世代と第二世代は北千里駅にしかなく、第三世代からやっと阪急は全駅に設置を広げました。「万博の大量輸送対策に」と書かれていますが、万国博西口駅でも万国博中央口駅でも改札は有人でした。ある時期までは「人がさばいたほうが速い」という考え方があったようで、受験の日の関大前駅などでは改札機を止めて人がさばいていたような記憶があります。この扉には「常時閉、通過時開」の設定と「常時開、非常時閉」の2通りの設定ができるそうですが、今は出入口兼用になっているゲートが増えて後者の設定が増えているようです。

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