団地植物園-藤色を競う

藤白台の色は?…と聞かれたら、それは藤色かなあということになりますが(ほんとは白じゃないかというリクツも言えますが…)、藤色が映えるのが雨の多いこの季節。
団地の植え込みにも多いアジサイ(紫陽花)と、ここはアガパンサスの競演となっております。アガパンサスもどこにもありそうで、原産は南アフリカというから、どうやって日本に来たんだろう…?ギリシャ語の 「agapa(愛らしい)+ anthos(花)」の 組み合わせと書いてあるサイトもあり、ええ?あのアガペってやつですか?と、なかなか奥は深いのであります。ムラサキクンシラン(紫君子蘭)という和名も、相当に奥床しい…団地の庭には物語がいっぱいです。
公社住棟の妻面が見えるこんな平凡な風景も、来年の5月ごろまで…いま、建替前の状態で残っている最後の4棟(A15棟~A18棟)も、そのタイミングを過ぎると住民が北千里駅前の第3期新棟に移って解体に入ることになっています。この花がこうやって咲くのを見るのも、今が最後ということです。
平凡な生活の風景に、何一つ平凡なものなどないんですね。新しい団地にも、どこかにアジサイやアガパンサス植えてあるのかなあ。

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コメント

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  • コメント (2)

    • 健ちゃん
    • 2012年 7月 26日

    私的には藤白小校歌の「青い空」色が藤白台の色イメージです。藤白台の名前の由来を知りたいです

    • 奥居武
    • 2012年 7月 27日

    そうか、「青い空」というイメージもいいですね。藤白台の地名の由来はこちらに出ていますが
    http://homepage3.nifty.com/fujishiro/team.htm
    要は「藤白」(とうじろ)という小字名が開発前にあり、それは和歌山県海南市の「藤白」(ふじしろ)から来ているらしい…ということです。そこには藤白神社もあるそうで、一度お参りしてみたいものです。前にも一度書いているので、そちらもどうぞ。
    http://senri-g1964.at.webry.info/200802/article_10.html

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