先週の金曜日(4月1日)、震災後はじめて東京に出張で行ったのですが、その時に地下鉄の駅で見かけたのがこんな風景。エスカレーターは止まり、照明も落とされて、薄暗い中をもくもくと階段を上る人々の群れ…
テレビでは首都圏の様子はあたりまえすぎるのかほとんど流さないため、大阪にいると東京がどんな感じになっているのか、意外とわかりません。新幹線が新横浜~品川~…と進んでいくにつれ、車窓からのパッと見では「ええ?意外とフツーじゃん」と思うのですが…よく見ると平日の昼間に有楽町の街頭や駅のホームを歩いている人が少ない!
駅や地下街も「もっと電灯消せるんじゃないかな~?」と思うぐらいには電気がついているのですが、仕事がこじれて晩になるまでいなくてはならなくなり…やはり東京全体がうすぐら~いというのは、気分が滅入ってきます。古い話では1973年のオイルショック後がこんな感じだったかと思いますが、今回はもっと暗く感じる…「都会は明るい」ということに自分が慣れてしまっているからでしょうか。
逆に東京から京都に仕事で来た人の話では「春休みの桜の季節に祇園がガラガラだ」という話もあり、電力事情だけは区切られているものの、「西日本は元気です!」とも言えない状況なのです。…やはり同じ国ですから、経済はつながっています。京都などは東京や海外からのお客さんも多いですから、ずいぶんキャンセルも食らっているでしょう。
問題はこれが「今だけ」ではなく、相当の長期間続きそうだということです。電気をいっぱい使う今のライフスタイルそのものが、原子力におおいに依存して成り立っていることを皆が知った今、私たちはどういう選択をとればいいのでしょうか…?西日本だって電力の多くは原子力からもらっているので、実は問題の本質は東日本とまったく同じなのです。
やっと仕事が片付いて新大阪まで帰ってきたら普通に煌々とあかりがついているのでやっぱりほっとしてしまった…。ライフスタイルは「生活様式」であり「生き方」でもあるので、そう簡単に変えられない…夜中に電気つけて暖房つけてブログ書いてるようじゃね…ほんとにね…。(問題なのはピークカットであって夜ふかしはほんとは関係ないのですが…)
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (0)
この記事へのコメントはありません。