
会期終了まであと約2か月となった万博。どうやら運営赤字は避けられそうだ…という見通しが出てきましたが、それはいわば「最低ライン」です。当初「想定」とされた2,820万人の来場が行くのか行かないのか?まことにド素人ながら、1970年の実績と比較しながら占ってみました。(ほんとに占い程度の精度です~)
1つめのグラフは、日別の来場者数推移。青が1970年、赤が2025年。5月7日に一度アップしていますが、その更新版。2025年の数値はスタッフ関係者を含む数字です。会期がそもそも1か月ずれているので、赤い線は少し右から始まっています。1970年の数字はスタッフ関係者を含んでいたのかどうか?が不明瞭なのですが、公式記録本にはこの数字しか出ていません(どうも含んでないっぽい…)。なので厳密な比較にはならないですが、おおよその傾向は比較できます。
しかしそもそも会場の大きさも目標人数も違うので、これだけでは「2,820万人行くのか?」はわかりません。

2つめのグラフは、1970年は最終実績の6,422万人に対して、2025年は「想定」の2,820万人に対して、開幕後何日目までに何%達成したかを「日目」で揃えて比較したものです。季節が1か月ずれているし、気候やライフスタイルも55年間で変わっているのでこれも「お遊び」でしかないですが、「全ての万博は後半になるほど来場者が増える」という傾向が変わらないと仮定すると、「何日目で何%まで行ったか?」は目安にはなります。
すると…今回、スタッフ関係者を含まない「ゲスト」だけでは(赤の点線)、1970年に比べて達成率の上昇はアンダー気味で、このままでは2,820万人への到達は無理!と読めます。よほど追い上げないと…ということですが、会場や輸送手段に制約があるため、カケコミでワッと来られても限界があります。
ところが、スタッフ関係者を含む「オール来場者」と1970年実績を比べると、2つの実線はほぼきれいに重なっています。この調子で、来場者の傾向が1970年と同様に伸びていけば、2,820万人は達成できるかもしれません。(しかしこの集計でも会場キャパの限界問題はつきまといます。千里に比べて小さな会場、限られた来場ルートでは、来場者が上振れしても許容度が小さく、入場制限をしなくてはならないこともありえます。)
ちなみに、スタッフ関係者を含まない「ゲスト」だけの達成率は112日目で44.6%で、これは1970年の96日目の達成率と同じ。16日分遅れているわけで、その伸びで最終日まで概算すると、2,500万人台となります。
しかし、まだなんともわかりません。大阪は今年台風の直撃を受けていませんが、台風が一度来れば数日間は影響を受けます。猛暑が1970年よりひどくなっていることは協会はもちろん織り込んでいて、「お盆までは閑散期」と見ていたようですが、このあと残暑がどこまで続くかにも左右されます。
そして「来場者数はスタッフ関係者を含むべきなのか含まないべきなのか?」問題。1970年の記録は、おそらく含んでいない。しかし前回のドバイは含んだ数字を発表している。収支や興行面で見れば「含んでいない」ほうが目安になるでしょうが、施設・インフラ・サービス提供などの対応能力は「すべて含んだ」数字で見るべきでしょう。しかし1970年からドバイまでの間に、いつのまにか集計基準が変わっているのは「統計の連続性」を損ないますね。
もちろん、同じ「100人入った」と言っても、1日券を買った人が100人いたのか、通期パスで入りまくった人が大勢いたのかで収入は変わりますから、来場者数はあくまでも目安にしかなりません。
万博はにぎわってほしいけれど、過度の混雑集中は避けてほしい(自分が行く日はできれば空いていてほしい…)。まことに勝手なシロウトのお遊び予測でした!
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