国旗で万博を復習しよう

万博会期も残り37日。私はパビリオンは8月5日に全館制覇したのですが、困ったことが出てきました。多くの国のパビリオンを続けて見たために、印象が混ざってきたのです!レガシーどころか会期が終わらないうちに自分の忘却力との戦い…やはり66歳の記憶キャパは、フレッシュだった小学5年生の頃とは違います。とくにコモンズは外国館の半分以上が濃縮されているので、「あれ?この国はアフリカだったか、カリブだったのか…?」という現象も。それに今回の参加国数は、70年当時の2倍以上にもなっているのです。

そこで復習することにしました。参加国の国旗の一覧を整理して、PC上で万国旗を再現しました。国旗は、国のビジュアル化。実はこれ、1970年の夏休みの自由研究でやったことの再現なんです。あの頃は国旗の本を見て画用紙に色鉛筆で描いて切り抜いて…ということをやったのですが、今回はネット(wikimedia commons)から国旗の画像をダウンロードして…というやり方に進化。それでも一定の手間はかかりますが、手間がかかるから覚えるであろう…という作戦です。日本の国旗はずっと日の丸ですが(実は1999年に法制化した際にマイナーチェンジはしています)、70年万博から55年たつうちに「国旗が変わった国」はけっこうあり、国自体が分裂したり、独立したり、逆に統合された国もわずかながらあります。同じ国で名前が変わったケースもいくつかあります。調べると「動く世界」が垣間見えます。

1970年の記憶を呼び覚ましながら、学習を上書きして更新していきます。

…現時点ではここまでなんですが、首都、面積、人口などのデータを加えていったら、なんとなく頭の中の世界地図の解像度が上がるのではないかと…いや、それでも自分の忘却力の強さとのせめぎあいではあるのですが…「自分なりの万博レガシー」を残そうとしています。「万博はテーマパークじゃない、学習と交流の場なんだ」って学生に言ったりしてるわけですからね。自分の中に万博を残さないと。

ついでに、昔集めた「世界の切手」の再整理もしました。著名な万博コレクターの方から「1パック500円」で使用済み切手をたくさん売っていただいたので、コレクションをひっぱりだして加えて、新しいストックブックに移しました。これも国がわかります。進化してないな~、自分。

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