「ホームレス中学生」を見た。
- 2008/10/28
- 千里ニュータウン
- カルチャー
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父親が入院中だというのに、どうしても気になって映画「ホームレス中学生」を見てきました。…というのは以前このブログのコメント欄で、「ロケを藤白台でやったらしい…」という情報を頂いたので、それを確認したかったからです。
映ってました!ばっちり!何回も!三丁目の府営住宅の中から古江台方面を望んだショットが、昼間、夕方、夜景まで…特に夕景のシーンは斜光が美しく、主人公が母を回想するシーンなど、「いい思い出」の情景として使われていたのがうれしかったです。
メイン舞台の「まきふん公園」は実物は山田西にありますが、この映画のロケは沖縄の団地に「まきふん」を再現して撮影されたとのこと。千里界隈では藤白台のほかに、東町近隣センター、万博外周(東口付近)、千里山の線路ぞいなどがワンシーンずつ登場します。
本が出た時に買って読んで思ったことは
●1.藤白台のこんな近くでこんなことが本当に…という驚き。(藤白台南端から「まきふん公園」までは2kmぐらいしかありません。)
●2.なにくれとなく兄弟を気づかい、手助けをする近所の人、周囲の大人の温かさ。(拡大家族と言ってもいい大阪の団地らしい話です。)
●3.大阪にお笑いがあって良かったなあ…。(これが東京だったらイタイ苦労話として終わってしまったのでは?)
麒麟の田村君の芸はこの本が出るまで知らなかったのですが、「芸能人が書いた本」ということではなく、売れる理由があると感じました。
あと数年で建替のため姿を変える藤白台の府営住宅、いい映像の記録が残りました。1965年に吉永小百合さんがロケに来て撮影された日活映画「青春のお通り」とあわせて、藤白台は建築直後と建替直前にスクリーンに姿を残したことになります。
「ホームレス中学生」は劇場で今やっているのでお見逃しなく!プログラムにも数枚、住んでいる(住んでいた)人ならはっきり藤白台と識別できる写真が収録されています。
コメント
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コメント (10)
落語に出てくる長屋とまでは言えないけど、それに近い雰囲気があの頃の千里ニュータウンにはあったと思います。コンクリート製の新しい町の長屋だったのかなぁ{%キラキラwebry%}
戸建てでも長屋っぽかったかなあ・・・近所の子どもたちが群れて、道で遊んでたし。
お隣の家に行って一緒にテレビ見たりごはんご馳走になったり…そんな感じでしたよね。「ホームレス中学生」の中でも、主人公が友達の家でご馳走になるシーンがなかなかよかったです。標準世帯としての家族が「解散」して、世間という拡大家族に組み替えられていく物語として見ると、このお話は過去を描いているのではなくて、すごくこれからの時代を示唆しているように感じました。
私は映画はまだ見ていないのですが、博物館前の岸部あたりのお風呂屋さんが出ていたとも聞きました。吹田市民がみれば、「あ!あそこ!」と思える場所があちこちにあるそうですね。
身近な場所を見つける面白さもある映画なんですね。
ものすごく 身近な話しで
たんぽぽ倶楽部の 女将も あのあたりの方で 当時の話しは 聞きした
面白いのは 麒麟の田村君は バスケ部で
「学校へ行こう」で出てた S高校の 今の バスケ部顧問の O先生
初担任の 学級委員は 僕で 今も友達みたいな 素敵な先生です(^^ゞ
銭湯は岸部でしたか。近所の人たちが兄弟のために借りてやるアパートも吹田市内のロケだとプログラムかHPに書いてありました。
やはりああいう話ですから、ご近所では口コミで伝わる話もあったのでしょうね。べたべたというのでもないけれど、なんとなくご近所の絆が生きているのは吹田らしい話だと思いました。
あの映画ロケのときは、当初、製作の○映舎さんから、「あまり皆に言わないでほしい」と言われ、駐車場での撮影では事前に該当する各戸を個別訪問して「当日は車を移動してください、替りの駐車枠はコレコレ…」と頼んで回ったものでした。
高齢化で車枠の空きは充分にある?ので、その点は大丈夫でしたが、当初の住民の対応はホントに“さまざま”でした。。だいたいアタマ下げて訪問すると、居丈高になって日頃のストレス解消のネタにされるんですよね^^;
まあ撮影当日は大盛り上がりで、そんな連中も一緒になって喜んで見物していましたけど。。
なーるほどね!著名俳優さんも複数来られたようですから、大騒ぎになると撮影にも支障しますからね…。「青春のお通り」の大らかな時代と違って、今はうっかりご近所の人の顔が映ってしまっても肖像権に配慮しなくてはならないし、現場は大変です。人が多すぎないってことも、撮影適地の条件です。でもそんな皆さん(スタッフ+地元自治会・住民)のおかげで、藤白台の記録がスクリーンに残ったわけですね。
今更ですが、撮影の準備を見たり・聞いたりしてました。
万博外周では通勤登場で”目撃”、府営住宅のロケは”報告”でした。
あと数年で無くなる風景を、映像として記録できたことは”奇跡”に近いと感じてます。
映画はまだ見てませんが、絶対に観に行きます!!
「ホームレス中学生」の撮影陣は、なぜたくさんある団地の中から藤白台を選んでくれたのでしょうね。西日がキレイだから?(これだけ西に斜面になって開けている地形はなかなかない。)この映画のストーリー上重要な「家族やご近所の思い出がしみこんでいる」という雰囲気が、なんとなく伝わったんじゃないでしょうか?「記録」や「記憶」は誰にもできることで、このブログでも少しでも記録をしていけたらと思っています。