遠くの町の仲間たち…コモンシティ星田(大阪)

3つめは小さな住宅地の「コモンシティ星田」(寝屋川市)。ゴルフ場の跡地開発で2.6haしかありませんが、斜面に「コモン」(共有地)を作り込んだ設計は強い個性を放っています。今や珍しいことに子供が外で遊んでいる!遊びたくなる仕掛けがいろいろ作ってあります。やはりバブル期の開発。

西宮名塩、桂坂、星田と3つ続けて見てわかったのは、バブル期は地価が高騰して開発が山麓や急傾斜地に及び、「斜面条件をいかにプラスに転じるか」がテーマになっていたこと。凝ったことをやる雰囲気も世の中にあったのでしょう。バブルは負の遺産だけではありませんが、これから高齢化・老朽化が進むとどうなるか…?街区と建物が一体化した構造は、各戸が接地していても「町じゅうまるごと集合住宅」のつもりでいないといけません。維持管理の合意がどこまでも続くでしょうか?星田ぐらい振り切っていると(ここは都心から遠くないし)人気はもつでしょうが、こういう町は大量には造れなかったんだろうな…。これから先の「成熟期」が勝負どころとなるでしょう。

この投稿は2014年5月3日にfacebookに投稿した文章に加筆したものです。

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