震災復興感謝の碑(長岡・国営越後丘陵公園)

東北や首都圏では、まだまだ大変な日々が続くことと思います。気持ちとしては事態が早く収拾に向かうことを願うばかりですが、放射能や電力不足の波紋はどこまで広がるのでしょうか。
(「阪神」を経験してるだけに)ダウンしそうになる心をなだめつつ、何か書けることがないかと探してこの素材を選びました。

昨年のゴールデンウィーク、東北~関東のニュータウン巡りをしたときに行った新潟の長岡ニュータウン。この一角にある国営越後丘陵公園の震災復興感謝の碑です。(こんなかたちでブログに使うと思わず撮った写真なのでよそのご家族が入ってますが、ごめんなさいね。いつまで待っても遊んでる子供でいっぱいだったのです。)この「震災」は2004年10月23日の新潟県中越地震のこと。山古志村という地名が報道されたのを覚えておられるでしょう。その山古志村の仮設住宅が、長岡ニュータウンにあったのです。村役場もタウンセンターに避難していました。避難生活は3年近く続き、ようやく人々が山古志へ帰れることになったとき建てられたのがこの碑です(山古志村は避難中に長岡市に合併されました)。碑は越後三山をかたどっているようです。

帰ろう 山古志へ
帰ろう どんなに時間がかかっても
帰ろう みんなで力を合わせて
震災以来三年 私たちは長岡市民をはじめ
全国の人たちに支えられて
ここ越後丘陵の地で 望郷の想いを紡ぐことができました
皆様の温かい激励とご支援に 大きな勇気と力をいただきました
私たちの感謝の気持ちと 復興に向かう 決意を
雪に耐えて 春を待つ 「越後絶唱」の歌詞に託して
私たちは 山古志へ帰ります
緑豊かな ふるさとを 取り戻すために
あたらしい歴史を 刻むために
平成十九年三月
山古志地域住民一同

碑の左半分には「越後絶唱」の歌詞が刻まれているのですが、いまこの状況でこの碑文を読むと、胸に迫るものがあります。「あたらしい歴史」が今回の被災地にも刻まれ始めますように。

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