「私はここに居ます。」
- 2011/3/22
- 災害体験
- 震災
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震災後、仕事の非常時対応にも追われ、またつぎつぎと現れるただならぬ状況に言葉が見つからず、しばらく更新が止まってしまいました。
このブログにコメントをくださる藤白台出身の方がいわきの海のほうに住んでいて、どうなさっているのか気をもんでいましたが、昨晩無事の知らせをいただき、少し気持ちが落ち着いたところでやっと書くことができます。
●16年前の震災で、避難所に積まれた消息確認用の貼り紙用紙がありました。
これは私の会社の大先輩2名(千里在住)が「広告屋として被災地で役に立てる方法はないか…」と悩んだすえ、貼り紙だらけになっている避難所でよくわかるように専用の用紙をつくり、現地に持ち込んだものです。
「日本語版」と「英語版」があり、サイズはそれぞれA3とA6の2種類。ハガキぐらいのしっかりした厚めの白い紙に刷ってありました。
ソーシャル・メディアが普及して16年前とまったく情報環境が違う今回も、やはり激甚地では電気仕掛けのものはあてにならず、プリミティブな「張り紙」は役には立つと思います。今避難所にいる人たちは「阪神」のときの1.5-2倍になっているようです。しかし現在デリバリーの方法がありません。紙で刷って持ち込むにしてもデータで送って現地で刷るにもどちらも難しいです。
しかし何か現地の負担にならない方法があればと思い、再現データをPDFでこちらに貼っておきます。自由にご活用ください。
※ITを使って、避難している方の消息検索をしたい方はこちら。16年間の進化には目をみはるばかりです。
震災後の生活は長丁場になります。関西でもいろいろな影響が出てくるでしょう。どうぞ気をつけてお過ごしください。
コメント
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コメント (2)
今回の災害は、地震そのものよりも400kmにもおよぶ海岸への津波が、未曽有の被害を多くの人々にもたらしました。私が住んでいるいわきも150人近くやはり津波などで亡くなられていますがまだ宮城・岩手の惨状をテレビなどでみるにつけ「この程度で済んで助かった」という思いです。
それよりも原発崩壊という日本人が未経験の災害に福島県全体が襲われています。いわきにすむひとたちは政府発表は信じられないといって脱出し続けています。映画の世界とおもっていた事柄が現実として私たちの眼前につきつけられている…夢現半々の心境の現在です。
健ちゃんさん、ほんとに助かって良かったですよぅ!いわきでは大変なことがたくさんあると思いますが、どうぞ体調に気をつけて乗り切ってください。片づけではのどを痛める人が多いです。休めるときは少しの間でも休んでください。原発事故は早く収まってほしいですね。こちらに政府発表じゃない原子力に詳しい人のブログリンクを貼っておきます(広告業界では有名な人。広告業界で有名なのに原子力にも詳しい)。冷静な文章です。
http://ameblo.jp/satoshitaka/page-5.html#main