…と言ってもいろいろありますが、僕がひとつ、「これを変えたら町の風景がずいぶん変わってしまうだろう…」と思っているのが、阪急バスの車体色。少なくともニュータウンができた頃から、ずっと変わっていません(少しブルーの部分が減ってベージュの部分が増えてはいますが)。
76番が藤白台回り。77番が古江台回り。バスが藤白台に乗り入れるようになったのは、1965年春。当時は新千里山駅前(現在の南千里)発でしたが、古江台とペアを組まされて交互に循環する形態は、当時からずっと同じです。1967年春に北千里駅ができて北千里始発になり、1970年春に千里中央駅ができて千里中央始発になり、途中、西町を経由するようになったり経由をやめたり、前乗り後ろ降りだったのが逆になったり、低床式になって真ん中の扉から乗るようになったり…と細かな変化はありますが…。バスは千里ニュータウンの毛細血管みたいなもので、高齢化社会の足としてがんばってほしいものです。
バスの車体色は町の風景に密着しているからでしょうか、全国的に鉄道の車体色よりも変更されることが少ないようです。都市部では複数会社のバスが同じ道を走ることも多いので、車体の色を変えるとどの会社のバスだかわからなくなる…ということもあるでしょうね。
…欲を言うと39年間路線の大変更をやっていないので、山田駅に出る便があるといいなあと思うことがありますが…あまり複雑にしてもわかりにくくなるから、変えないことも見識かもしれません。
郊外のかけがえがない平凡な日常風景に、バスは欠かすことができません。

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