これも人工の風景(グレーターつくば)

どうもたてこんでしまって、なかなか落ち着いて更新ができません。つくばレポートも長くかかっていますが、そろそろ終盤です。筑波研究学園都市だけで2700haもあり(千里ニュータウンの2.5倍)、さらにその外側に新しいニュータウンを造っているのですから、見ごたえがあるのも当然といえますが…
こちらは研究学園都市のすぐ外側にある旧の村落。「中根・金田台(なかね・こんただい)」と呼んでいる地区。ニュータウンを見て回る者にとっては忘れられない一角に案内していただきました。
つくばの一帯はひたすら関東平野が広がり、千里ニュータウンのような丘や坂はないのですが、この写真の風景…手前に田園、その奥に住居、住居の奥に平地林…という3点セットは、典型的なこの一帯の「村の風景」であるということです。
いかにも「里山」と呼びたくなるこの平地林、実は薪を取るために人が植えて育てた「人工林」だと聞いてビックリ!…ということはこの風景、農業をベースにした職住近接の「昔のニュータウン」と呼べるのかもしれません。
ところがこの地区に、つくばエクスプレスの開通によって、(現代的な意味での)ニュータウン開発の計画が持ち上がりました。この平地林の向こう側を、ごっそり住宅地にしてしまおう…という計画。しかしこの地区自体には鉄道は通らないため(こちらの地図の一番右側のピンクの部分)、普通の駅前開発とは違うまちづくりを考えないと、立地上では有利とはいえません。
そこで地主の人たちも一緒になった地区開発の計画が始まりました。(つづく)

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