彩都やまぶき(彩都西駅西側)に広がる造成中の土地…高齢者向け分譲マンション計画の文字が看板にありました。
えてしてニュータウンというものはどっと一度に造ってしまい、似たような30代若夫婦+子供の家族を一時に入れてしまうので、40年後に急激に高齢化が進む(しかも子世代が出て行くのでますます平均年齢が上がる…)ということは、もう今、全国のニュータウンで続々と起きている現象です。この「世代の偏り」は、「普通の町」と違う大きな特徴です。開発後10年ほどたつと学校が極端に不足し、それを過ぎると極端に子供が減る…といった歪みもここから来ています。
少しずつ住民を入れればいいのですが、そうするとインフラ投資に対する回収が進まないために初期負担が重くなる…造るほうからすれば早く売ってしまいたいし、新しい町に住みたがるのは若い世代である…というマーケティングが、多くのニュータウンで行われてきました。
そうならなかったのは、幸か不幸かオイルショックやバブル崩壊で、町の開発を減速せざるを得なかったニュータウンに見られるようです。神戸三田や多摩などは、初期に開発された地区と、まだ造ってる地区の間に、かなり年代の開きがあります。しかし同じ地区内では、やはり同じ世代の人がまとまって住み、一挙に高齢化が訪れる…ということになりやすいようです。
ここ彩都では、そういう轍を踏まないように誘導されたのでしょうか…?あるいは人口減少時代に造られるニュータウンとしては自然とそうなるのか…?わりと中高年で入居してくる人が多いという話を聞きました。この「高齢者向けマンション」も住民の世代を偏らせないための一環か…?
初期の千里ニュータウンは、驚くほど高齢者は少なく、マスタープランにも子供向けの施設は非常にきめ細かく出てくるのに、高齢者向けの○○なんてほとんど出てきません。1960年代、年老いたお父さんお母さんは田舎に残っているものだったのですね…。
しかし以来45年、一世代以上下がって、都市部で高齢を迎える人が多くなりました。もちろんそういう人たちも同じ町で混じって住めるほうが、町としては真っ当な気がします。

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