鎮守の森と米国珈琲(小野原西)
- 2009/8/13
- 千里ニュータウン, 周辺地域
- まちづくり, まちの記憶
- 2 comments
藤白台と背中合わせの小野原西は、ほんの21世紀初頭まで里山そのものの風景が残り、中でも奈良時代に起源を持つという春日神社は藤白台から「徒歩10分の異界」とご紹介したのはほんの2年半前でしたが…
あっ!ちょっと目を離した隙に…なんと鎮守の森のすぐ下に、あの有名なシアトルコーヒーの店舗ができているではありませんか。しかもドライブスルー。氏神様もびっくりなさっていることでしょう。真新しいオープンテラスでは国際学園近くの外国人住宅の住民か、金髪の家族がくつろいでいました。
里山が造成地に変貌し、だんだん春日神社の森が造成地に囲まれるような格好になっていく途中までは見ていて、はてさてどんな景色になるか…?とは思っていたのですが…ドライブスルーとは予想外でした。
小野原西の新しい町並みを「ニュータウン的」であるとするならば、とうとう異界のバッファーが限りなく接近して「徒歩1分」にまでなったと言うべきでしょうか。まさに「コーヒーが冷めない」距離です。
ふりかえれば千里ニュータウンが造られた時も、「里山に出現した未来都市」は、元からの人たちにはさぞショッキングな光景と映ったことでしょう。
計画都市であるニュータウンのエッジでは、このように異質な光景の同居が、全国いたるところで見られます。
個人的にすごく惜しまれるのは、この「里山そのまんま」の時の写真を自分で撮っていないことです。ブログを始めて近隣の写真を意識して日常的に撮り始めたのは2006年、そのほんの数年前まで、デジカメ時代になってからも「日本昔ばなし」そのままの風景が藤白台のすぐ隣に残っていたのに…今となってはネットで検索して、地元の方が撮られた写真を拝見するのが精一杯です。
溜め池にいたアヒルの家族はどうなったんだろう…?
コメント
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コメント (2)
グーグルアースで小野原の変遷を見ると驚きですね。
あの里山の風景はもう見られないのですね。
北千里高校同窓会のHP(母校NOWの写真集)で、2001年の小野原の風景を見ることが出来るようです。
貴重な記録をありがとうございました。とてもなつかしかったです。仁鳥大池も埋め立てられてしまいました。仁鳥公園という名前は残ってはいますが…今晩は青中の同級生と飲んできて、北公園から抜ける切り通しに化石があった話で盛り上がりました。