海山をみおろす(芦屋浜シーサイドタウン)

いくら最高29階建の超高層と言っても、標高931mの六甲山より高いということはないのですが、こんなふうに撮ると六甲山も圧するという印象。
この埋立地ができたために町が海から遠くなってしまった…と嘆く芦屋市民は多くいたようですが、今ではこのさらに海側に埋立地が拡張されたため、建設当時は「海しか見えなかった」最前線の棟の高層階も、こんどは「海が遠くなった…」と言う側に回ってしまいました。
芦屋浜シーサイドタウンの説明はこちらに詳しいですが、巨大なジョイントプロジェクトであったため、管理主体はURもあり県もあり民間もあり…分譲もあれば賃貸もあり…と、外観が同じでもさまざまに分かれているようです。
芦屋で海沿いの最前線といえばさぞ高いのでは…と思われそうですが、(以前僕が芦屋に住んでたころに見た折込チラシでは)そんなこともありませんでした。一番浜手を走る阪神の駅からでもバス便であること、買物などの施設が少ないこと、あまりに未来的な設計思想、無機的な景観は、まあなかなか好き嫌いが分かれるというところもあるようです。
六甲おろしをじかに感じたいトラファンには、またとないロケーションかもしれません。間にさえぎるものがないんですから。

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

好評発売中!

幕末から大阪・関西万博まで。日本と博覧会の関わり・ウラオモテが多面的にわかる!貴重な図版多数。1970年当時の万博少年として、私の証言も採録されています。こちらから購入できます。

好評発売中!

ランドスケープの観点から「万博レガシー」を考える特集号。超豪華メンバーにまぜていただき、千里万博の近隣住民として60年にわたり変化を見てきた私の講演録も出ています。こちらから購入できます。

好評配布中!〔無料〕

千里ニュータウンの最新状況がわかる「千里ニュータウンマップ2018」の制作をお手伝いしました。このマップは南千里駅前の「吹田市立千里ニュータウン情報館」で配布しています。2013年版も在庫があります。

好評発売中!

吹田市立博物館とパルテノン多摩の2018年共同企画「ニュータウン誕生」の展示・図録制作をお手伝いしました。図録購入(吹田版)はこちら。多摩版はこちら。(内容は同じです)

アーカイブ

ページ上部へ戻る