佐竹台では府営B棟の建替工事も第一期が完成し、すでに新しい生活が始まっています。活用用地として売却された場所に建った民間マンションも完成しました。
建替前は府営住宅に囲まれた中庭に立っていたメタセコイア…どうなるかと気になっていましたが、新しい建物に囲まれて、シンボルツリーとしてちゃーんと残されました。写真の左手が、新しい府営住宅。右手が、これから解体に入る古い府営住宅。手前、この写真を撮っている場所が新しい民間マンションです。
府営住宅と民間マンションが同じ中庭を囲むように、デザインも揃えて建てられているのですが、残念なのは、元は全部府営の土地でツーツーで行けるようになっていたのが、新しい府営住宅の部分と民間マンションの間にはフェンスが設けられて、視界をさえぎっていないのは配慮されているのですが、行き来が不自由になってしまったことです。所有が分かれるのは仕方ないとしても、オープンな土地構成こそが、千里ニュータウンの魅力なのに…。しかも無粋なことに、そのフェンスが、このメタセコイア群の真ん中を横切っているのです!(写真をよく見るとわかる黒いフェンス。)そのうち手入れなどに差が出てこなければいいのですが…。
敷地を囲えば防犯上もよく、生活価値が上がるというのは間違いです!お互いが広い庭を共有しているという空間の連結性、町全体が一つの庭のようにできているという素晴らしさこそ、千里ならではの生活価値を上げるんじゃないでしょうか?それは阪神間にも田園調布にもない、千里ならではの良さなんです。
ともあれ、最新の府営住宅がどんな感じになってるのか、これから建替に入る区画の人たちも、佐竹台を見に行ったらいいんじゃないでしょうかね?百聞は一見にしかずです。
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (2)
幼い頃 銭湯へ行くのに、青山公園の前の道路を通っていく道筋と団地の間を抜けて行く道筋があって、「きょうはどっちから行こうか」という会話をしていたのを思い出しました。
きょうも千葉や茨城のニュータウンを訪ね歩いていて、分譲の団地に「私有地通り抜けるべからず」という看板を見たのですが、それが世間の常識なんでしょうか?千里育ちとしては「団地の中はどこを通り抜けてもいい」という感覚があるのですが(だってものすごく大きな面積を、しかもだいたい駅に近い中心部を使っているのですから…)、このまま団地建替が進むと、町の回遊性がすごく悪くなりそうな危惧を覚えます。