遠くの町の仲間たち…ひたち野中央(茨城)

このモダンな駅前風景は、JR常磐線の「ひたち野うしく」。1998年にできた駅ですが…実はこの駅、1985年につくばで開催された「科学万博」のときに会場アクセスの臨時駅として設置された「万博中央駅」の跡地に造られています。…と言っても基礎や敷地を使ったぐらいで、建物はまったく別物らしいですが、なかなか未来的な印象なのは、万博の地霊がきいているのでしょうか?万博仮駅の跡地ってことは、千里の万国博西口駅跡と共通点があるわけですが、ずいぶん違う運命たどってるなあ…。(つくばエクスプレスの「万博記念公園駅」は、まったく違う場所です。)
いったん撤去した仮駅の跡地に恒久駅を造り直し、その周辺に展開しているニュータウンが通称「ひたち野中央」。JRの駅近だから、なかなか好評らしいです。「通称」と書いたのは、有名なコピーライターに「人人(ひとびと)ニュータウン」という名前をつけてもらったのですが地元では定着せず、「ひたち野中央」と呼ばれることのほうが多い…と説明していただきました。
ニュータウンとしては開発途上でそれほど町並みも特徴はありませんが、都心一本の鉄道駅に近いということは、やはり圧倒的に強い。凝った趣向より何より町はアクセスなのかなあ…と考えると、都市計画のいろいろな工夫はなんなんだろう?とやや複雑な気分になりますが。
万博仮駅の跡地ってだけで、EXPO’70を原体験とする千里育ちとしては大いにポイントアップですが、それはなかなかマニアックな視点かもしれません。上海万博行きたいなあ…。上海にも「万博○○駅」ってあるんだろうか?中国語では「万博」は「世博」というみたいですが…。

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