上海万博会場は町の中(上海城市規画展示館)

こちら上海万博会場!…って、ジオラマですが…。今回の会場は、広い川を挟んで2つに分かれています。下手前の大きな赤い四角が中国館。日本館はその右、少し離れた場所にある紫色のコッペパンみたいなやつ…中国と日本の絆を象徴する「繭」をかたどっているそうです。
で、この会場の場所なんですが…千里丘陵みたいな郊外でもなく、都心ど真ん中でもなく、でも上海の町の中という…大阪で言ったら新大阪ぐらいの場所かな?だから万博会場を造る前には当然人家がたくさんあり、NHKの番組「上海スピード」によれば2万人程度の人たちが暮らしていたそうです。その人たちは立ち退かせてまとめて郊外に移転し、そこがニュータウンみたいな団地になっています。
大阪万博では万博とニュータウンはどちらも郊外で隣同士にあったけれど、上海万博ではまちなかに万博があって、移転させた人のニュータウンが郊外にあるという関係。
いずれにしても万博が都市改造の大きな引き金になるということは変わりありません。…いや、万博を開くぐらい勢いのある都市は、同時にニュータウンを造る必要にも迫られている…ということかな…?因果関係はともかく、万博とニュータウンはここでも「双子の未来都市」であるようです。
このジオラマ、万博会場の周辺にも高層の集合住宅がたくさん見えますね。こんなところに住んでたら、僕なら毎日万博行っちゃうな。やっぱり「中国中の親戚が泊まりに来て…」なんてことが起きているのでしょうか?
世界的イベントといえば南アフリカでワールドカップやってますけど、ワールドカップも都市改造を引き起こしてニュータウンや団地ができたりして、「南アフリカ中の親戚が泊まりに来て…」なんてことが起きているのでしょうか?(スタジアムとニュータウンがセットになっている例もけっこう多いです。)
そういうのんきなことを書いていると、やはりこういった「祭典」は、平和なればこそ皆のものになるんだろうなと思います。誰もが万博やワールドカップを楽しめる世の中でありますように…。

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