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上海団地生活(浦江鎮)
- 2010/7/4
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- 団地, 上海
- 2 comments
おおおー、なんというか、「団地」だなあ…。5階建・階段室型。千里ニュータウン住民としては親しみがわきます。
ここは上海万博の立ち退きの代替地として造ったニュータウンだからわりと新しいはずですが、けっこう生活臭がにじみでています。その要因は…洗濯物!中国式の、壁からまっすぐ物干竿を突き出すやりかたで、日本ほどベランダの間口幅がないのはこの干し方とも関係あるのかなとか、こういう干し方は上海でも高級マンションでは禁じられているそうなので、この町は公営住宅的な性格なんだろうなとか、いろいろ連想が広がります。立ち退き前の街並みは里弄(リーロン)という庶民的な区画であったそうですから、このニュータウンも住民は庶民的な人たちなのでしょう。
上海で地下鉄に乗って郊外の高架部に出ると、つぎからつぎへと「ニュータウン」が車窓に現れて鼻血が出そうになってしまいますが、再開発を目的とした公営住宅的なニュータウンと、分譲で、住民専用のゴルフ場やプールもついた高級路線のニュータウンと、町によってわりとはっきり性格が分かれているようです。
日本のニュータウンは一つのニュータウンの中に戸建も集合住宅も入れて住民の所得層が偏らないようにするケースが多いですが、中国は貧富の差が非常に激しい社会だそうなので、「ソーシャル・ミックス」と言ってもそうたやすくはいかない…ということでしょうか?
しかし洗濯物が突き出ていても、上海郊外(都心から20分ほど)で、これだけのモダンな団地のニュータウンに住める人たちは相当にラッキーな人たちだと言えるでしょう。NHKの番組によれば、立ち退きに際して「集団移転」の形をとったため、コミュニティのつながりを残せたとのこと。これも激流中国の中では大変に幸運なことだと言えるのでしょう。
コメント
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コメント (2)
たびたび失礼いたします。
また変な所に感心してすみませんが、遠景に山が全く見えないですね。大陸だな~~。アメリカ東海岸の都市郊外に何年か住んだ事がありますが、近くに山が見えず、道路も東西南北関係なしに放射状にレイアウトするような街だったので、最初のうちは方位感覚を失ってかなり不安感を持ちましたが、今こんな風景を見ると懐かしく感じられます。関西に戻って来たときに、山が見えてなんとなく安心したんですけどね。
アメリカのその都市の郊外では、建物の間がもっと空いていて、空が広く感じられましたので、この上海の郊外とはまた違った印象でしたが、なんか千里ニュータウンの団地を、フラットな大陸に移したような風景ですね。こりゃ、自動車が普及することがあれば、苦労しそうですね。
一戸あたりの面積はどれぐらいなんですか?戸建エリアは近くにはないのですか?
上海は川の河口の三角州の上に発展した都市で、地形はペッタンコです。地震はないことになってるけど津波はこわい、と言っていました。この団地の一戸あたり面積は、外から見た感じだと60平米3LDKって感じでした(目分量のあてずっぽ)。このニュータウンに戸建エリアはないようでした。上海は日本の都市よりもずっと高密度にできていて、ここは郊外でも都心に近い目の場所で、戸建のあるニュータウンはもっと外側に行かないとありません。そういう戸建は一軒目の家でも「別荘」と言うんだそうです。土地政策が日本より高密度な中で、戸建に住むことは日本でより贅沢なことになるわけです。