震災の日にまちを思う

震災16年目の1月17日は、ちょうど西神ニュータウンでニュータウンの会合があったため、少し早く出て三宮・東遊園地の追悼記念の場所に立ち寄ってきました。
1.17の形にろうそくがともされ、毎年報道されるこの場所ですが、僕は震災の日に行ったのは初めてです。ちょうど発生から12時間後の午後5時46分すぎに行ったため(この時間にも黙祷が行われるのです)、報道のヘリが多数上空をとびかう音がして、胃が痛くなってしまいました…あの日を思い出して。身を切るような寒さと、暗さと明るさがせめぎ合う時間帯と、ヘリの音が組み合わさると、臨場感がよみがえってしまうようです…震度7を経験したとはいうものの私はケガひとつしなかったので、トラウマになっているとは思っていないのですが…。人生の一大事であったことには違いありません。
この場は追悼の場なのですが、亡くなった人だけではなく、生きている自分たちのためにもたたずんでいるようにも思えました。さいわい生きている自分たちは、ちゃんと生きられますように…。それが亡くなった人たちへの敬意にもなるように思えます。
震災の経験は人それぞれに違うものですが、連帯感も探そうとしている…そんな場でもあったようです。それは「まちを思う」気持ちに似ているのではないでしょうか。

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