夏は、日本では、亡くなった人を思う季節だ。お盆があるし、原爆の日があり、終戦記念日がある。1985年の日航機事故も8月12日だった(千里は大阪空港に近いから関係した人も多かった)。去年の8月12日、千里で皆がとてもお世話になってきたYさんが山の事故でなくなった。今年は最初の命日になるけれど、今でもいつでもそのへんからあらわれそうで、なにか特別なことをしようという話が出てこない。湿っぽいのは、似合わない。ただ日常会話にふらっとYさんのことがすべりこんでくる。Yさんを撮った写真ではなく、Yさんが撮った(Yさんが写ってない)写真が、今もSNSの中でふらっと出てくる。そういう人だった。
そんな時に、Yさんと一緒に行った北海道のニュータウン「恵み野」の内倉さんから、Yさんの娘さんがふらりと訪ねてきたという知らせがfacebookに上がった。Yさんがどんな人と関わっていたのか、父の知り合いをめぐる旅をしているのです…と言われたという。「ふらりと現れる」ところは、お父さん譲りだな…。「恵み野いいところだから行きましょう!」とYさんに勧めたのは僕だったけれど、Yさんもずいぶん気に入って、自分の古い友人や娘さんにも勧めていたらしい。
「風のような人だった」と言うと月並みすぎて格好よすぎるけれど、まあ、そんな人でしたね。6月に吹田の博物館でやった開発記録映画解説で、Yさんの娘さんを見かけたような気がして、終わってから探したけれど見あたらなくて、(気のせいかな?)と思っていたけれど、やっぱりYさんの娘さんだったのかもしれない。
写真は、内倉さんが千里へ来てくださったときにYさんが紹介した「千里のおすすめポイント」。
この投稿は2018年8月6日にfacebookに投稿した文章に加筆したものです。 写真は内倉真裕美さんのfacebookからお借りしました。
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