不思議な形の手作り遊具が置かれたこの空間…千里ですが千里ニュータウンではありません。
千里ニュータウンのようで千里ニュータウンでない…と言えば、地元の方は察しがつくでしょうか、それは「万博記念公園」です。この遊具があるのは、その中でもあまり人が訪れない西口のゲート外側、無料エリアの一角です。万博当時は西口の大きなテント屋根があった場所のようですが、今はひっそりとしています。
「千里ニュータウン」と「70年万博」は、前者は府の、後者は国のプロジェクトで、隣り合っていますが「別のもの」です。しかし日本初の大規模ニュータウンと東洋初の万博会場が隣り合うに至った背景には、「このエリアを発展させよう」という大きな政治的意図が働いたであろうことは、想像に難くありません。
万博会場のパビリオン・エリアであった「自然文化園」は、半世紀の時を経て巨大な「人工の森」になりました。その広さたるや、人が少ない季節・時間に行くと、本当に遭難してしまうのではないかと思うほどです。わが家からは直線1キロもない位置ですが、あまりに大きくて、まだ知らないスポットがたくさんあります。
万博記念公園は、長い間、国が半分、府が半分の出資によって管理され、入園料収入などで黒字に保たれてきましたが、今は府が全体を仕切りつつ、民間の事業体に10年契約の指定管理で運営を託されています。
いずれにしても千里ニュータウン民にとっては「自分の庭の延長」のような存在であることに違いはありません。外周道路に囲まれ、距離が近いわりにアプローチが気安くはないのですが…まあ、「離れの庭」ぐらいの感じでしょうか。とても贅沢な「離れの庭」です。
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