英訳かローマ字か問題(ローマ字編)

前回に引き続き、交差点名標識の今回はローマ字編。「万博公園西」が「Banpakukoen nishi」になっています。前回ご紹介した「北消防署前」交差点から200メートルぐらいしか離れていないし、設置された時期もそう古くないと思うのですが…。世界の万博なら「Expo Park W.」とちゃうん?と思うのですが…。「万博」「公園」「西」、いずれのパーツもしっかりローマ字です。

いやいや、もう一段突っ込んで考えれば、「万博公園」はすでに施設名というより地名化していて(万博公園の住所は「吹田市千里万博公園」です。)、地名ということは固有名詞だから「読み方そのまま」でいいのだ、これを英訳してしまうとかえってわからなくなる?という見方もあるかと思いますが、それにしても「西」は「nishi」ではなく「West」の略の「W.」ですよね。

次の事例は「弘済院東」。こちらはニュータウンの中で最初に信号機がついた由緒正しい交通の要衝ですが、「Kousaiin higashi」となっていて、これもローマ字。「弘済院」は完全に固有名詞で英訳は難しいと思いますが(運営者である大阪市のサイトを見ても英訳が見当たりません…)、「higashi」は「E.」でいいですね。(「弘済院」は「こうさいいん」なのか…。みんな「こうさいん」と呼んでいる気がするけれど。)

なかなか一筋縄ではいかない「英訳かローマ字か問題」。国の指針としては「英訳にしていく」方向のようですが、統一されるには、時間がかかりそうです。

それどころか「何も英文がついてない」交差点名表示も多数あり、こんな交差点に名前がついてないのか…?と思うような「日本語すらも表示なし」の交差点も、けっこうあるのです。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. 2020年 11月 16日

好評発売中!

CITY LIFE刊のムックガイド。「歴史文化」「まちづくり」の取材が丁寧で大充実。「北千里を歩く象」の記事で協力しました。こちらから購入できます。

好評発売中!

樹林舎刊の写真集『吹田市の昭和』の千里ニュータウン部分を中心に、コラム執筆や写真のアレンジ、事実関係の確認などを担当しました。限定1,500部。書店でお申し込みください。

好評配布中!〔無料〕

千里ニュータウンの最新状況がわかる「千里ニュータウンマップ2018」の制作をお手伝いしました。このマップは南千里駅前の「吹田市立千里ニュータウン情報館」で配布しています。2013年版も在庫があります。

好評発売中!

吹田市立博物館とパルテノン多摩の2018年共同企画「ニュータウン誕生」の展示・図録制作をお手伝いしました。図録購入(吹田版)はこちら。多摩版はこちら。(内容は同じです)

アーカイブ

ページ上部へ戻る