秋も深まる千里丘陵に拡散しているこのビジュアル…「千里祭り」って、何でしょう?私も一枚かんでいるわけですが、「このまちと、学ぼう!遊ぼう!!」とあるとおり、千里の各店舗などやオンライン上で展開される多彩な企画が、こちら!おもに子どもを対象にしていますが、親御さんも一緒に千里になじんでもらおうという、新しい企画です。
千里ニュータウンはこの15年の「再生策」で新しいマンションと若い家族が増え、いつのまにか住民の最多年齢は40歳前後の年代まで下がっています。小学校の児童数も増加しています。ニュータウンの人口は8万9千人台から10万4千人台まで増えました。昨今の日本ではまことに貴重なことですが、そうやって特定年代を急増させることは、ニュータウンの歴史の繰り返しでもあるわけです。このままいくと、20~30年後に、また急激な高齢化を繰り返します。いわば「再生策」は、「特定年代が多い」というニュータウン的な構造を温存したまま「高齢化の先送り=時間稼ぎ」をしているのです。
そうしてしまったことは取り消せないので、では何ができるか?この新たなメイン層となった人たちが、「自分事」として好きになってくれるような千里にするしかない。便利で環境が良くて…という「便宜」だけで住んでいる「お客さん」にしないための方策が必要です。
そこで、若い事業者の皆さんと、若い住民の皆さんが出会って、新しい千里の魅力を作り出せるような場ができれば…というのが「千里祭り」の大真面目な企画趣旨です。千里は昔から教育熱心な土地柄なので、子どもに訴えれば親はついてくるだろう…という「まず馬を射よ作戦」で「子どもの学び」をテーマにしています。
千里は住居と商店が都市計画的に分離されていることもあり、住民と事業者もドライな関係を続けてきました。でも第二半世紀に入って100年をめざす町としては、その関係ももっとこなれていくように…という思いもあります。コロナ禍などの状況もあり、特定の会場を設けず、オンラインを含めて「できる場所でやる」という形態になりました。
11月の1ヵ月間、すごくいろいろなメニューがあります!「千里祭り」は1ヵ月の期間としていますが、定着して地域を変えていける継続体にしたい…という願望を込めて、主催団体の名前は「せんりプラットフォーム」とし、昨年私が立ち上げた(一財)千里パブリックデザインも構成メンバーになっています。夏に皆さんからご支援いただいたクラウドファンディングは、この企画の土台作りにもなっていたわけです。
ご参加ください!よりぬきのメンバーが集まりました!千里ニュータウンまちびらき60年、還暦でぐるりと回ってリスタートを切る千里の一つの姿です。
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2022年 11月 02日
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