
今やっている万博、まだ半分程度の館しか見られていませんが、1970年の「月の石」に相当する目玉展示は何でしょうか?これまでのところ、「いのち輝く未来社会のデザイン」を一番ドストレートで感じたのが、このips「心臓」です。パソナパビリオンに展示されています。
赤い液体に浮かんでいる小さな心臓型の物体、鼓動しています!私が見たのは3センチくらいの大きさだったでしょうか。こちらの報道(終わり1/3に出てきます)によれば、あくまでも展示用で、血液を送り出す機能はないとのことですが、将来には心臓病で苦しむ人をなくしたい…というビジョンには、まさに心を掴まれました。
20年前になくなった母は、先天的に心臓疾患を持っていました。もし母が、あと50年遅く生まれていれば…実用化されたこの治療法の恩恵を受けていたかもしれません。
無限の宇宙から、有限の地球へ。さらに私たちの体の中へ。万博が指し示す「未来」は、どんどんインナー世界に向かっているようです。「医療は人を助けてナンボ」という澤先生(阪大)のメッセージは、とても大阪らしくて好きです。
「そうなるとずっと思っていれば、物事はそうなっていく」。母はそう言っていました。希望のある未来像を多くの人に提示する万博の機能は、絵空事だとは私は思いません。
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