行く前から未来社会(自動運転実験)

今回の万博、予約の仕組みが複雑すぎて「東から入るか?西から入るか?」が第一関門になってしまっていますが、どうせ行くならいろいろ試そうと、見つけたのがこれ。新大阪駅から西ゲートに向かう(部分)自動運転のEVシャトルバスです。自動運転なのは1日2便だけ、それも火水はお休みです(帰りの自動運転はありません)。片道1500円なのはお高いですが、観光バスタイプで着席保証なのはめっちゃラク!

こういうものは早く試すに限ると、4月の開会すぐに予約を押さえました。千里ではおなじみの阪急バスなんですが、センサーとカメラの角がいっぱい出ていて「タダものじゃないぞ感」満点です。早く行ったので、まことに運よく運転席すぐ後ろの「かぶりつき席」に座れました。

運転席の上には大きなダブルモニターが客席に見えるように設置されていて、うわー、こんなにいっぱい計測しているのか…とわかります。レベル4相当の自動運転と言いながらドライバーと添乗員まで乗っています!普通のバスより人手かかってるやん…とツッコみたくなりますが、技術の進歩はそういうもの。北千里駅の「世界初」自動改札機も、1967年の導入当初は係員がつきっきりでお世話していたのを思い出します。

手動運転でスタートし、やがてバスは淀川沿い、旧中津運河跡に建設中の阪神高速淀川左岸線(未供用区間)の専用ルートへ。一般車両が入らないようゲートを通過してから「自動運転に入ります」とアナウンスがあり、ドライバーはたしかに手を放しました!運転はいたってスムーズです。何か所かGPS電波の入らないトンネルをくぐりますが、道路に引いたラインと青く光るライトで誘導しているとの説明もありました。

大半が専用道なので渋滞もなく、あっというまに湾岸の夢洲へ。もう、入場前から未来気分です。すみません…中津運河に水があった頃から憶えている高齢者なのに子どものようにはしゃいでしまって…

まさに実証実験。地道な事例を積み重ねることから未来はやってくる。それは決して空疎な絵空事なんかじゃありません。

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