上海万博会場とニュータウン!(4)

こちら夜景編。手前のネット状の大屋根のようなものは大阪万博で言うと「お祭り広場」みたいな会場の中心部。その向こうに見えているオレンジのライトの屋根の一群はパビリオンではなく、会場に隣接した高層住宅群です。
住宅のトップにこのようなネオンぽい照明をほどこす…というデザインは日本では乏しい感覚ですが、ここだけでなく、多くの場所で見かけましたから少なくとも上海では流行っているのでしょう。飛行機衝突防止のために法律で決まっている…ってことはないと思いますが…
上海の中心部に住宅を持つということは「富の象徴」であり、その憧れを強めるための「演出」でもあるでしょうし(わかりやすく言うと「見栄」!)、個人的なレベルを離れて、上海の都市性や前向きな意志を精一杯アピールしているようにも見えます。あるいは租界以来の西洋の感覚をとりいれた「建築の美学」なのかもしれません。
豊かな新しい住宅は、どんな国でもいつの時代でも実用性を超えて「幸せの象徴」のオーラを放つものではないでしょうか。
手前の万博会場と合わせると、ますますうっとりするぐらい美しいのですが、虫が寄ってきそうではありました。

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