駅の裏手はニュータウン(イギリス・ウェリン)

(2013年8月に訪問した時の記録です。)ロンドンから30キロあまりと、そんなに田舎にあるわけじゃないウェリン田園都市ですが、その玄関口の駅は典型的な「昔の列車の駅」で、駅舎やショッピングセンターがあるオモテ側(西)とウラ側(東)ははっきり分かれていて、ウラには直接出ることすらできません。いったんオモテ側に出て、端っこに架かっているこの頼りない跨線橋を渡っていかないと、ウラ側には行けないのです。

そしてそのウラ側の向こうに、田園都市としては事業継続をあきらめて、戦後「ニュータウン」として政府により開発が引き継がれた町が広がっています。

その住宅地に行く手前には、レッチワースにもあったような「産業団地」が待ち構えています。塀にグラフィティなんか思い切り描いてあって、その先にニュータウンが待っていると知らなければ、絶対に通り抜けたくない感じです。

オモテ側には水晶宮まであるのに、ウラへのアプローチがこれはないわなー(100メートルぐらいしか離れてないんですよ)。イギリス社会の二面性を見るような一角でしたが、一人じゃなかったし、ニュータウン側も当然見たいわけで、息をひそめて進みます!(つづく

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. 2021年 8月 25日

好評発売中!

幕末から大阪・関西万博まで。日本と博覧会の関わり・ウラオモテが多面的にわかる!貴重な図版多数。1970年当時の万博少年として、私の証言も採録されています。こちらから購入できます。

好評発売中!

ランドスケープの観点から「万博レガシー」を考える特集号。超豪華メンバーにまぜていただき、千里万博の近隣住民として60年にわたり変化を見てきた私の講演録も出ています。こちらから購入できます。

好評配布中!〔無料〕

千里ニュータウンの全域がわかる「千里ニュータウンマップ2018」の制作をお手伝いしました。このマップは南千里駅前の「吹田市立千里ニュータウン情報館」で配布しています。

好評発売中!

吹田市立博物館とパルテノン多摩の2018年共同企画「ニュータウン誕生」の展示・図録制作をお手伝いしました。図録購入(吹田版)はこちら。多摩版はこちら。(内容は同じです)

アーカイブ

ページ上部へ戻る