強いアイデアには大勢が乗っかれる。(キャンドルロード8年目終了)

10月26日のことになりますが、今年も「千里キャンドルロード」が終了しました。2012年の「まちびらき50年」から始まって、8年目。僕も腰痛ながらメンバーとしてお手伝いしていますが、8年目ともなると地域にもかなり知られるようになって、大勢の方が継続的に協力してくださるようになりました(コップお絵描きや、ボランティアや、協賛や…)。とても有難く、うれしいです!「千里の力」を感じます。

個人やグループのほかに、教育関係や、商業関係など、いろいろな方面から「何か一緒にできれば…」と声をかけていただくことも増えつつあります。

「千里キャンドルロード」は、ニュータウンの人口にちなんだ目標9万個のキャンドルを公園に皆で並べ、火をつけて、4時間たったら消す、というイベントですが、そのベースはとてもシンプルなものです。紙コップ、土、キャンドル。お絵描きに使うマジック。これに色がついたり、一部竹あかりがあったりしますが、 特別なものは何も使っていません。 子供からお年寄りまで、誰でも参加できます。

それでいて、モダンで、展開される景色は素晴らしいのです。当日は毎年1,000名以上の方がボランティアに来てくださいます(観客は1万名以上)。 まさに「アート」と「協力」の成果です! いつもの公園が1年に1晩だけ「見たこともない」景色に変身して、次の日には(というか当日深夜には)何もなかったように、さっと普段の公園に戻ります。さすが万博の町!

これはやはり、元のアイデアがシンプルで強いから、大勢の人が乗っかれるし、毎年続けられるのですね。「ニュータウンを、ふるさとのお祭りがある町にしたい」ということは、「ニュータウンをふるさとにしたい」ということですよね。そのまっすぐな思いに、 紙コップと土とキャンドルが、形をくれたのです。

簡素だけど皆が参加できてとても贅沢な気分になれる…そんなところが僕はとても「千里ニュータウンらしい」と思うのです。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

好評発売中!

CITY LIFE刊のムックガイド。「歴史文化」「まちづくり」の取材が丁寧で大充実。「北千里を歩く象」の記事で協力しました。こちらから購入できます。

好評発売中!

樹林舎刊の写真集『吹田市の昭和』の千里ニュータウン部分を中心に、コラム執筆や写真のアレンジ、事実関係の確認などを担当しました。限定1,500部。書店でお申し込みください。

好評配布中!〔無料〕

千里ニュータウンの最新状況がわかる「千里ニュータウンマップ2018」の制作をお手伝いしました。このマップは南千里駅前の「吹田市立千里ニュータウン情報館」で配布しています。2013年版も在庫があります。

好評発売中!

吹田市立博物館とパルテノン多摩の2018年共同企画「ニュータウン誕生」の展示・図録制作をお手伝いしました。図録購入(吹田版)はこちら。多摩版はこちら。(内容は同じです)

アーカイブ

ページ上部へ戻る