なぜブロック塀は危ないのか?

震災の話題を続けます。
「ブロック塀は危ない」と言われますが、なぜでしょうか?もちろん崩れやすいからなのですが、特にブロック塀は、全体が一枚の板チョコを倒すような格好でパタンと倒れるからだ…ということが、実際に見てよくわかりました。そんな時たまたま横にいたら、塀全体の重さを受け止めきれるはずがありません。古いレンガ塀が崩れているのも見ましたが、レンガは全体がその場に「崩れ落ちる」ような格好で、ブロック塀が「倒れる」のとは全く違うようでした。
あと危ないと思ったのは写真のような大谷石の塀や門柱。ひとカタマリが大きいため、横にいたらカタマリひとつで本当に下敷きになりかねません。(千里の造園でも大谷石はけっこう使われています。ある時期、流行ったんですね。)
安全度が高いのは生垣や軽量のフェンス。植わっている木というものは本当に強い。電柱などはガタガタになっていても、街路樹は激しい揺れに揺さぶられても、(倒壊した建物がのしかかってきたら別ですが)傾いたりしないでしっかり立っていたようです。自然というものは、したたかです。
…この大谷石に直撃されて愛車がボコボコになったのですが、あの大惨事の中では被害のうちにも入らないと言うべきでしょうね…はじめて買ったクルマだったんだけど…

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

好評発売中!

幕末から大阪・関西万博まで。日本と博覧会の関わり・ウラオモテが多面的にわかる!貴重な図版多数。1970年当時の万博少年として、私の証言も採録されています。こちらから購入できます。

好評発売中!

ランドスケープの観点から「万博レガシー」を考える特集号。超豪華メンバーにまぜていただき、千里万博の近隣住民として60年にわたり変化を見てきた私の講演録も出ています。こちらから購入できます。

好評配布中!〔無料〕

千里ニュータウンの最新状況がわかる「千里ニュータウンマップ2018」の制作をお手伝いしました。このマップは南千里駅前の「吹田市立千里ニュータウン情報館」で配布しています。2013年版も在庫があります。

好評発売中!

吹田市立博物館とパルテノン多摩の2018年共同企画「ニュータウン誕生」の展示・図録制作をお手伝いしました。図録購入(吹田版)はこちら。多摩版はこちら。(内容は同じです)

アーカイブ

ページ上部へ戻る