共同駐車場・北海道風(北広島団地)
- 2008/10/25
- 北海道, 日本のニュータウン
- まちあるき, 戸建
- 2 comments
札幌近郊の「北広島団地」は、中心部にこそ共同住宅がありますが、実は戸建住宅のほうが若干多いのです。
土地がまだしも高くない地方都市のニュータウンの特徴ですし、「団地」と名乗っても「集合住宅」って意味じゃないよ…というところは首都圏や京阪神と、言葉の定義が少し違うところです。
そんな戸建住宅街の中で面白いもの発見!アスファルトを敷いた広場に、戸建住宅の庭にあるような個別のガレージが集まっています。もちろんしっかりした耐雪シェルター型。
…これは察するに2台目のクルマを降雪期に入れておく場所ではないでしょうか?千歳のニュータウンで前に解説しましたが、北海道の郊外生活にクルマは欠かせず、戸建住宅では必ず1台分は、しっかりした耐雪シェルター型のガレージを庭に造っています。では2台以上家にクルマがある家では…?敷地が広ければ2台分のシェルターを造っている家もありましたが、多くの家では、夏の間は前庭に停めておく…というケースが多いようです。でも冬は?戸外に停めておくことは北海道では無謀ですから、少し家から離れた場所に、皆で共同のこういう場所を持ったのでは…?と思いました。
集合住宅の駐車場不足を解消するため?…いやそれならば集合住宅の敷地内で解決するでしょう…。北広島団地は1970年代に開発のピークがあった少し古めのニュータウンなので、千里と同じく、自家用車の普及に町の設計がある時期追いつかなかったのだろうか?と推察しました。(でも道路は広くて走ってるクルマは少ないんですよねーこのアンバランスが不思議…だけど千里もある時期、駐車場は足りなくて道は広かったので、そのあたりも似ている感じがしました。)
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (2)
古い記事にコメントするのも何ですが、この記事の車庫通りは団地設計時の思想を反映しています。
つまり、車歩分離、この地区の住宅道路は他の地区の道路巾6mより狭い4m巾で、住宅近くに車を入れることを極力避けようとしています。住宅に駐車することを禁止して、街区中央部に駐車スペースを設けたのです。
しかし、計画倒れで、現在は住居の中に駐車スペースを設ける住民が増えています。ちなみに、この地区では地域暖房給湯を実施していましたが、効率が悪く、2011年度で廃止されました。
まさきさん、ご教示ありがとうございます。もともと1台めのためのスペースだったのですね。形は違いますが歩車分離を何とかしようとしている点は、千里と似たところがあると思いました。