遠くの町の仲間たち…多摩平の森(東京・日野)

大阪・香里に続いて、建替が終わったプレ・ニュータウン的な大規模団地を訪問しました。東京駅から中央線の快速で立川の次の次が豊田(とよだ)。この駅から徒歩3分ほどの場所から始まるのが…このすばらしい森!森の中の団地です。ここは多摩平(たまだいら)。
「多摩」という地名は千里と同じく広域地名なので、多摩平は多摩ニュータウンではありません。もともとは1958年に完成した多摩平団地…だから、大阪の香里団地と同期生ですね(東京タワーも)。千里山団地が1957年から入居だから、ここは千里山の(関西弁で)「一個下」です。
つまり千里ニュータウンより古く、ひとあしはやく建替計画が始まり、やはり高層化して土地を集約し、余剰地を民間に売却する方法が採られ、URの建設分としては完成してその名も「多摩平の森」となりました。計画着手が1986年。UR分の完成が2008年。20年以上かかっています。
ここはもともと御料地で、この写真のモミの林は大正時代に植えられたらしいです。元御料地という由緒正しさが森を守ったのか、初代の団地が建設された際も森を生かした設計がなされ、建替でも高層化はされても森は積極的に守られました。ここに住んでたら軽井沢に行く必要ないなぁ~!
今回いろいろ調べていて見つけたのは、公団職員による、建替着手から15年以上にわたる詳細な記録が残されていること。この記録は、いろいろな意味でものすごく貴重です!元住民らしい人による力作HPもありました。やはり「記録させる力」が、この団地にはあるんでしょうね。この町の住棟計画を作った人は、愛知の高蔵寺ニュータウンにも関わられ、今も高蔵寺でご健在です。
いろいろなニュータウンや大規模団地を回っていて、ニュータウンや団地建替に関心のある人に、「ここは絶対に行ったほうがいい町」と強くリコメンドしたい超オススメマークつき!出来上がった景観だけじゃなく、そこまで町の歴史をつないできた人たちの努力が素晴らしいんです。

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