CGのような並木道(筑波研究学園都市)

ニュータウン訪問記を続けます。つづいては去年8月に行った筑波研究学園都市(茨城県)。
出迎えるアプローチは三色彩道?かと思わせるフウ並木ですが、こちらはえんえん約10キロ!この並木が続きます。走っても走っても走っても走っても…まるでコンピューターグラフィックスでコピペを繰り返したようにこの並木道。(フウ並木は多摩ニュータウンにもありました…→こちら
この筑波研究学園都市はすこし特殊な「ニュータウン」で、東京の過密を緩和するために1968年から開発が始まり、国の研究機関を集めて移転が進められました。面積は千里ニュータウンの2倍以上。計画人口は22万人というスケール。いわば「国が企画した」「職住が近接した独立型の」「東京のバックアップ都市」とも言える特長があります。開発のスタート時期は、千里とそんなに変わりません。関西では「けいはんな丘陵」の関西文化学術研究都市(学研都市)が、類似のコンセプトを持っています。
東京教育大学を改組・移転させた筑波大学や、1985年に開かれた科学万博-つくば’85が、一般にはなじみがあるところ。万博記念公園が隣にあるという点では、千里ニュータウンと相似形です。5万分の一や2万5千分の一の地図でおなじみの国土地理院も、実はこのつくばにあります。(行政区域では「つくば市」で、ひらかな表記になります。)
さすが国がやることはスケールが違う…と圧倒されてしまう三色彩道…じゃなかった、この10kmの並木道。見どころ満載の「ニュータウン」を歩きました。

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