スキップフロア(芦屋浜シーサイドタウン)

未来的イメージを与える…という点では築後30年を経ても斬新さを失わない芦屋浜シーサイドタウンですが、やはり今ならこんな設計はしないのではないか…と時代を感じさせる要素はあります。
その一つが「スキップフロア」と呼ばれる、一部階だけにエレベーターを止める設計。シーサイドタウンでは、7、12、17、22、27と、5階おきにしかエレベーターが止まりません。写真で黒く見えている階です。エレベーター停止階から住戸までは、階段を併用することが前提になっています。このような設計は共用スペースを節約できプライバシー性が保てると言われていますが、バリアフリーが何より重視される現在の考え方では「エレベーターをつけておいて、なぜわざわざ止まらない階を作る?」となるところでしょう。
このアングルで見ると、妻面の無骨なまでのむきだし感が、この建物の大きなアクセントになっていることがわかります。左下の「COMMUNITY CENTER」のレタリングも、70年代後半のテイストがいっぱいです。

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