スキップフロア(芦屋浜シーサイドタウン)

未来的イメージを与える…という点では築後30年を経ても斬新さを失わない芦屋浜シーサイドタウンですが、やはり今ならこんな設計はしないのではないか…と時代を感じさせる要素はあります。
その一つが「スキップフロア」と呼ばれる、一部階だけにエレベーターを止める設計。シーサイドタウンでは、7、12、17、22、27と、5階おきにしかエレベーターが止まりません。写真で黒く見えている階です。エレベーター停止階から住戸までは、階段を併用することが前提になっています。このような設計は共用スペースを節約できプライバシー性が保てると言われていますが、バリアフリーが何より重視される現在の考え方では「エレベーターをつけておいて、なぜわざわざ止まらない階を作る?」となるところでしょう。
このアングルで見ると、妻面の無骨なまでのむきだし感が、この建物の大きなアクセントになっていることがわかります。左下の「COMMUNITY CENTER」のレタリングも、70年代後半のテイストがいっぱいです。

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

好評発売中!

CITY LIFE刊のムックガイド。「歴史文化」「まちづくり」の取材が丁寧で大充実。「北千里を歩く象」の記事で協力しました。こちらから購入できます。

好評発売中!

樹林舎刊の写真集『吹田市の昭和』の千里ニュータウン部分を中心に、コラム執筆や写真のアレンジ、事実関係の確認などを担当しました。限定1,500部。書店でお申し込みください。

好評配布中!〔無料〕

千里ニュータウンの最新状況がわかる「千里ニュータウンマップ2018」の制作をお手伝いしました。このマップは南千里駅前の「吹田市立千里ニュータウン情報館」で配布しています。2013年版も在庫があります。

好評発売中!

吹田市立博物館とパルテノン多摩の2018年共同企画「ニュータウン誕生」の展示・図録制作をお手伝いしました。図録購入(吹田版)はこちら。多摩版はこちら。(内容は同じです)

アーカイブ

ページ上部へ戻る