こちらは1967年製の古いボンネットバスの社内。同じボタンでも今と全然違いますね~。
実は今年5月につくばへ行ったとき、ボンネットバスで筑波山一帯を案内していただいたのです。こういう古いバスを動態保存しているNPOがあるんです!
このバスは1979年にワンマン化改造されたと書いてありましたが、このボタンは製造当初からついていたのではないでしょうか。よく見ると「ワンマンの時、お降りの方は、このボタンを押して下さい」と書いてあります。この「ワンマンの時」という一節は1960年代後半、千里ニュータウンを走っていた阪急バスの一部の型にもついていました。つまり、ワンマンでも、車掌が乗っていたツーマン路線でも、どちらでも使える二重装備になっていた型のバスが、過渡的にあったのです。
1965年に千里ニュータウン内の路線はワンマン化されましたが、これは比較的早かったようです。開発当初の千里ニュータウンではつぎつぎ路線を新設する必要があり、人手を抑えたかったのかもしれません。新しいニュータウンで新しいワンマンバスをやってみた…そのあたりのテスト場になりやすかったという背景は、北千里駅で日本初の自動改札機を入れたことと共通しているような気がします。
新千里山駅前~山田または七尾~国鉄吹田駅前を結ぶ路線は、そのあとも1970年ごろまで?車掌さんが乗っていました。そこでワンマン/ツーマンどちらにも使える型のバスだと、車両の融通がしやすかったわけです(「マン」って言うけど車掌さんは女性でした)。山田村を抜ける旧道は本当に狭く、そんなシーンでのすれ違いでは車掌さんが道に降りて誘導することもあったのではないでしょうか(自家用車でもすれ違いに苦労するほどだったような記憶があります)。現在バスが通っている南側のバイパスは、1970年前後に万博関連で整備されたのだったと思います。

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