「まちづくり」って、なんだろう?
- 2011/9/18
- 千里ニュータウン
- まちづくり, まちの人々, イベント
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私が代表をしている千里市民フォーラムのイベント「千里ひとびと見本市」は、おかげさまで昨日、盛況のうちに終了しました!
この千里市民フォーラム…「それは何をやっている団体ですか?」と取材などで聞かれるのですが、なかなか答えにくいのです。あえて一言でいうと「千里のまちづくりのためのネットワークです!」ということになるのですが、じゃあ「まちづくり」って、なんなのよ?
「ああ、建替関係の…」と早合点されることもありますが、建替や再開発はたしかに千里の重要テーマだけれど、それだけがまちづくりじゃない。それぞれの建替ケースを扱うのは、地元の自治会や当事者と周辺の人たちです。「まちづくり」を考えるためには、じゃあ「まち」って、なんなのか?…そこに問題はさかのぼります。人が「まち」を失うことがどれほどつらいことかは、震災の経験を考えてみれば、いくらかは想像できるでしょう。
個々の建物だけじゃない。道や公園など、公共のハードだけでもない。やっぱりこれからはソフトでしょう?「まち」は人間が集まらないと「まち」にならないわけだから、人たちが交流する場が「まち」なのか?じゃあお祭りやバザーがまちづくり?…それはたしかに原点のような気もするけど、皆が歌って楽しく暮らすだけでも、「まちづくり」とは、なんか違う…。じゃあ、シンポジウムとか開いて向上すればいい?…いやいや、やっぱり勉強だけじゃダメで、何か現実に貢献しないと…?
「まちづくり」って、すごくよく聞く(よく使ってしまう)言葉なのに、その正体は実によくわからないのです。それはいろいろな「まちづくり」のかたちがあるからだろうと思いますが…
じゃあ祇園祭や岸和田のだんじりは「まちづくり」なのか?と問いをおいてみると、たしかにそれだけのシステムを回すためには地域の固い団結とも言うべき協力が不可欠だし、伝統的な祭は「都市のプライド」になっているのだから「まちづくり」に違いありません。
しかし伝統的な資産が少ないニュータウンでは…?やはりそこには何か「新しい工夫」のような要素があるか、どうか。そこがニュータウンでは重視されているような気がします。もう50年たったから…と言っても、まだ50年ですから!
「千里ひとびと見本市」の会場では、会員の個人プロフィールの紹介をやってみたり(画面右奥)、関連NPOなどの展示をしてみたり(左奥)…書や音楽などの実演(中ほど)もやりました。展示を見て担当者に何か相談をしているお客さんもいました。
伝統ある祇園祭やだんじりに関係している人から見たら、これも「まちづくり」だというのは、なんと幼いことかと笑ってしまうかもしれません。でも千里ニュータウンには「決まった形式」がない代わり、誰でも入れるオープンさと自由さがあるのです!そして「地域愛」がコアにある点では、こんな試みでも心は祇園祭やだんじりと変わらないんだと(まことに僭越ながら)思います。
150人近くのお客さんが来られて(ああ!祇園祭やだんじりと比べたら何分の一?)、小さくても手ごたえのあった一日でした。
※「まちづくり」をやってる人には、ハードとソフトをあわせてひらがなで「まち」と書く書き方にこだわってる人も多いようですが、僕は千里ニュータウンの代名詞としては、文中では漢字の「町」にしています。文章の表記はプレーンなほうが好きなので。「街」っていう漢字もありますが、それは梅田っていう感じかな。僕はただのブログ書きですから、なんか「まちづくりやってます!」って言うのは、(説明を単純にするために使うこともあるけど)気が引けてしまうのです…。
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コメント (2)
初めまして、藤白台在住です、記事を見ました、ところで、変な質問ですが、解りましたら教えて下さい、私の友人が藤白台3丁目建替え1期工事完成で入居しました、ところが棟番号は3棟なのに36棟と言います、先日道を聞かれた時も36棟何処ですか?でした、何かワケがあるのですか?
ボクチャン様、集合ポストのあたりにヒントがあるかもと思い行ってみましたが、わかりませんでした。僕自身は聞いたことがありません。大勢にいきわたっている配布物に誤植でもあったのでしょうか?読者の方でたしかなことをおわかりになる方いらっしゃいますか?