団地移転の風景-17.「大阪府住宅協会」
- 2011/12/21
- 藤白台
- まちの記憶, 団地, 建替
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公社住棟の妻面下部に取り付けられていた白い人造石のプレート。「大阪府住宅供給公社」の前身である「大阪府住宅協会」の名前が見えます。「40.3.31」がこの団地の誕生日。もちろん昭和です。西暦に直して1965年春は藤白台にとって歴史的なポイントで、藤白台小学校とふじしろ幼稚園と藤白台センター、診療所が同時にオープンし、それまで古江台しか回っていなかった路線バスがワンマン化され藤白台の中まで入ってくるようになったのも、1965年4月でした。吉永小百合主演の日活映画『青春のお通り』の藤白台ロケも、これから遠くないタイミングで行われたものと思います。
藤白台じたいの「まちびらき」はこれより1年近く早く、1964年5月22日の府営住宅入居開始が最初だったようですが、約1年間は小学校も買物も古江台まで行かねばならず、「仮オープン」というべき状態でした。1965年春にこの「大阪府住宅協会」の「千里丘陵G団地」A1-A18棟がいっせいにできて、藤白台は本格的にオープンしたと言えます。「大阪府住宅供給公社」ができたのは、この年の11月のことでした(…ということは、前回ご紹介した「団地の表札」は「大阪府住宅供給公社」と書いてあるわけですから、団地の完成より遅れて設置されたことになります)。
右の茶色のプレートは、大規模修繕を行った時のプレートで「昭和60年」(1985年)とあります。オープン20年でやったことになりますね。このときに外壁もリペイントされ、オープン時にはサニタリー部分のファサードはぶどう色で全体としてはツートーンになっていたのですが、塗り替えられて全部ベージュの1色になってしまいました。
それから20年後は2005年になりますが、このときはすでに建替方針が決まっていたために、リペイントは行われていません。
コメント
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コメント (6)
映画と言えば、吹田出身の小説家 高村薫さんの 吹田や千里が登場する作品が来年映画になるとか?って 小耳にはさみましたよ(^^)
それは『李歐』でしょうか?ほかにもあるのかな?
「黄金を抱いて飛べ」とかって本らしいです
高村さんは千里山にお住まいだから、このへんはときおり書いておられるみたいですね。「黄金を抱いて飛べ」ですか。読まねば…
字を間違えました「跳べ」だそうですm(__)m
「黄金を抱いて翔べ」ですね。新潮文庫か。
http://mysterytuusinn.seesaa.net/article/237511075.html
これは要チェックですね。