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ビバリーヒルズもニュータウン?
- 2012/7/29
- 海外のニュータウン, アメリカ
- まちあるき
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すっかり更新の間隔があいてしまいました!これもひとえに私の怠慢+多忙+アメリカに旅行に行っていたからであります。忙しいのは今、ことし9月から11月にかけての「千里ニュータウンまちびらき50年」の広報や展示や、同じ時期に吹田市立博物館で行う「ニュータウン展」の企画にもかかわっているからです。こんな怠慢な人間をこんなに働かせてはいけないのです…
そんな時期にアメリカ行きを突っ込んだのは、昔アメリカに渡った親戚が「移民100年」を迎えるお祝いに参加したからで、100年目と聞いては行かないわけにいきません。今は皆さん成功しておられますが、とてもとても苦労されたのです…(その詳しい話を同僚にしたら、「まるで橋田壽賀子のドラマみたいだ…」と言われました…)。20年ほど前に当時のレーガン政権+パパブッシュ政権が日系米人の戦時中の扱いについて収容所に入れたことは間違いであったと謝罪と賠償を決定し、その賠償金を使って日本に訪ねてこられ、それから親戚同士の交流が復活しました。一世は亡くなり、今は二世~五世の時代になってすっかりアメリカ人ですが、それでも「どこか親戚」、「どこか日系」というのは面白いものです。血は水よりも濃いのでしょうか?
ロサンゼルスの親戚宅に泊めてもらったら、そこはビバリーヒルズでした!あの…高校白書の…。今回空き時間にアメリカのニュータウンも見てこようと調べたら、ビバリーヒルズも計画住宅都市だというのです。ビバリーヒルズは「ロサンゼルスの一部」と思われていますが、行政上は独立した「ビバリーヒルズ市」になるのです。隣のハリウッドは地続きだけど「ロサンゼルス市」の一部で、そこがビミョーに違う。芦屋市と神戸市みたいな感じでしょうか…?
ビバリーヒルズ市は警察も学校も自前で持っています。そしてこの立派な道路!これ大幹線じゃなく、ご近所の道がこんな感じなんです。たしかにこれは…計画しないとこんなふうにはならないですよね。アメリカの都市は北海道と一緒で大半が入植地だから全部ニュータウンみたいなものだ…とも言えるのですが、やはり別格感がただよってきます。う~ん、税金高いんだろうなあ…
アメリカでは「ニュータウン」というもののコンセプト自体が日本と異なり、単純な比較はできないのですが(これが「広い意味でも」千里の仲間とは、ちょっとおそれ多いような…)、ビバリーヒルズを含めて3ヵ所行ったアメリカの「ニュータウン」、ちょっと覗いてみましょう…
コメント
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コメント (7)
なんか凄いですね~。通りからして別格感が漂っています。信号機も電柱もないし。アメリカは、公立学校の予算はかなり市あるいはその下のCounty(だったと思う。訳せば郡かな)の不動産関係の税収入に直結しており、だからこそ、収入による棲み分けっぽい事がおこるそうです。つまり不動産関係の税収入が多いほど、高収入世帯があつまり学校も充実するとか。
それから、リンクの張ってあった「計画住宅都市」の資料も興味深く読ませていただきました。西海岸や中西部は旅行したことしかありませんが、住んでいた東海岸とは住宅の様相がかなり異なり、面白いものです。最近はクルドサックや、オープンスペース(つまり塀無し)は、時代遅れなんですか??
アメリカのニュータウン報告期待しています。
ムクドリさん、ニュータウン50周年やいろいろで炎上しておりまして、なかなか更新できなくてすみません。ムクドリさんのお話、一度伺いたいですね。
藤白台の住人の皆様。藤白台周辺で迷子の三毛猫を捜しているポスターを見かけます。保護されている方、目撃情報を持っている方、どうか飼い主さんへ御連絡を御願いします。
先ほどの投稿では、County ではなくWard(学校区?)でしたね。訂正しておきます。文科省が全面的に統制している日本とくらべると、かなりシステムが異なり面食らう事も多かったです。たとえば、日本語を学習している学校があったりして、店員のアルバイトをしている生徒が日本語で話しかけて来たりとか。カリキュラムの選択はかなり自由度が高そうでした。
この写真や、次の写真の青空、雲一つないですね。やはり住宅地を外にでるとほとんど砂漠なんでしょうか?日本に帰って来た時に青空が白っぽいな~~と感じた事を思い出しました。空気中に水蒸気が多いからなんですが。
日本ではこういう大規模計画住宅地の多くは公的セクター(都道府県とか、政令指定都市とか、URとか…)によるものが多いですが、アメリカでは民間会社がそれを担っていて、しかしある部分がニュータウンになると、そこだけで自治体を独立させてしまうとか、「公」と「私」の境い目がずいぶん柔軟みたいです。雲一つない青空はほんとにイラストみたいですが、一歩町から出ると枯れた草山のような場所が多く(WindowsXPの壁紙の草山をベージュにしたような)、高熱と乾燥で夏は枯れ、冬になると緑になるんだそうです。山火事も多いとか。つまりそんな気候の中で芝生をたえず緑に保つということは…いかに人工的に仕掛けを作ってるかってことですね。
水は、南部カルフォルニアはコロラド川から引いているんですよね。ネバダ州などのダム湖から。どんだけ長い距離やねん!! それでも芝生を維持するために水を撒くんですよね?岩の庭にでもした方が良いと思うのですが、習慣とは恐ろしいものです。
東海岸では逆に、初夏から毎週1~2回は芝刈りをしないといけないそうで、かなり大変なんだそうです。(私は幸い?自分で管理する庭がない所しか住んだ事が無いのです)しかも、芝刈りをしていないと隣近所からクレームがくるとか(見栄えが悪い家があると不動産価値が下がるとか、雑草が種を飛ばすとか)。最初、アメリカに行った時は、街並に感銘を受けたのですが、裏では涙ぐましい努力があると知りました。
そうなんです。ちゃんとした町は「誰かが支えてる」っていうあたりまえのこと、あちこちのニュータウン歩き回って実感しました。それが住民なのか?行政なのか?召使いなのか?っていうのはそれぞれ違うわけですが。自動的にいつも長さがそろってて雑草も生えず枯れもしない芝生なんて、世界中探してもたぶんないでしょう。いい状態をちゃんとキープできるってことが「豊かさ」の証拠ということなんでしょうね。ビバリーヒルズのように使用人がいるのがあたりまえの町でも、使用人に給料払って、ちゃんと指示を出して、かつ税金も惜しまずに払ってルールも守る「体力」が、住民には求められるんです。多くの芝生にはスプリンクラーがついてますが、そのメンテナンスもしないといけません。