万博レガシーともいえる「ディスカバー・ジャパン」の本を読んで、同じ時期に同じ国鉄を舞台に進んでいた国鉄改革の本を3冊読んで(経営側と労働側から)、これが同じ組織で並行して進んでいた出来事だったと思えないぐらい、書いてある世界が違う…。それほど国鉄改革は大きな変革でした。
つづいて万博について小松左京の本を読んで堺屋太一の本を読んで『千里への道』を読もうとしていますが、これもまた文化側と経済側から見た万博はこんなに世界が違うのかと再発見の連続。それほど万博は大きな出来事だということです。
万博の効果は言うまでもなく「経済効果」が「骨格」で、それを抜きにしては成り立たないわけですが、同時に人々の心や暮らし、文化に残す「血肉」の部分がふくらまないと、豊かな万博レガシーは生まれません。それは「どっちが大切」という二者択一論ではなくて、「どっちも大切」な両面なんだってことが整理できました!
…と考えると「万博が千里に残したもの」は経済効果と心の豊かさの両方があったと言え、だからこそ70年万博は半世紀後も語り継がれるマイルストーンになったんですね。千里以外には?過去にあった半年間の興行?いやいや、そんなことはありません…ものすごく広範にかつ永続的に世の中を変えてます。しかし千里は、その一番わかりやすいショーケースになったとは言えるのでしょう。
…という話になるかどうかはともかく、今週土曜、2月16日13:30~、万博記念公園内の「EXPO’70パビリオン」で、70年万博が残した一つのエピソードについて、ドキュメンタリー映像の上映会+座談会に、出ます。
【上映会&座談会】「子ゾウ(ひろば)はどこへ行った?」
70年万博にタイから来た20頭のゾウのうち1頭が会場で出産!その子ゾウはお祭り広場にちなんで「ひろば」と名づけられたのですが、日本で最初に生まれたゾウ「ひろば」はどこへ行ったのか…?という手に汗握る万博エピソードの紹介です。
この探索に一枚…いや二枚ぐらい僕もかんでいるので、お話しすることになりました。お時間と関心がある方はどうぞ!予約は不要ですが、自然文化園とEXPO’70パビリオン特別展示への入場料は必要です。
ポスト2025年、どんな万博が皆の心に残ればいいか?…ということを考えるきっかけになればいいなと思っています。
この投稿は2019年2月14日にfacebookに投稿した文章に加筆したものです。
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