メルボルン在住の知人に「ニュータウンぽい住宅地はないか?」と聞き込んで教えてもらったのがここ。 ニュータウン というほど大規模ではないですが、たしかにある一画新しい住宅(数百戸?)で埋められていたので、工場か何かが退いたあとの再開発ではないかと思われます。いかにも新興住宅街。都市圏内東部(都心から8km程度の)Burwoodに属する一画で、入口にはmontpellier gardensというサインがありました。都心でもなく、遠い郊外でもない、まさに「近郊」です。

知人によれば、メルボルンは近年人口増加が著しいため、新しい住宅よりも古い住宅のほうがしっかり造られていることが多いとのこと。それでも「高層化」されるのは超都心の一画だけなので(お国柄+法規制?)、住宅地は横へ横へ、外へ外へ広がるしかなく、都心に近くて新しい住宅地は貴重な存在なのでしょう。全体には市内から東南方向が「いい住宅地」とされているようです。

「若い人は都心の高層マンションが好きで…」という説明は、日本の傾向と変わらないのかもしれません。しかし全体的には、圧倒的に戸建志向です。どの国でもビジネス志向の若い層は時間の節約志向が強く、忙しそうなのは世知辛い時代です。

ここはオーストラリアの感覚から言えばややコンパクトな家並みで「日本的な感じ」がしますが、都心に近いメリットと天秤にかければ、これがベストバランスと考える人たちも多いのでしょう。(空が広いなと思ったら電柱がなかった!)

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